ライフスタイル

2022.04.05

4月以降も桜を満喫！盆栽&スイーツで楽しむ“おうち花見”のススメ

桜前線が北上し、地域によっては既に終了しつつあるお花見のシーズン。開花したばかりの時期はまだ肌寒く、ポカポカと春日和になれば散り始めていて…と、見頃の時期は短く、気が付いたらシーズンが終わっていたというのは、お花見の“あるある”だろう。

加えて、今年もコロナ禍のため全国各地の桜スポットでは自粛が要請され、お花見をできなかったという人も多いはず。そんな昨今だからこそ、天候やご時世に左右されないスタイルとして自宅でのお花見を楽しんでみてはいかがだろうか？

手入れも意外とシンプル！桜盆栽の魅力とは？

芽摘みや剪定（せんてい）など細やかな手入れが必要だが、花が良く咲くため華やかさを楽しめる

アレンジメントやドライフラワーなど自宅で楽しめる桜の中でも、特に風情を感じられる桜盆栽。「手のひらに乗るミニ盆栽から、幹の力強さを感じられるものまでありますが、サイズ的に大きくないのでスペースがあまり必要なく、美しい桜の花を間近で観賞できます」と魅力を語ってくれたのは、盆栽の聖地として知られる香川県高松からその魅力を発信している「盆栽妙」の代表・高村雅子さん。

「花が散った後は、葉桜の新緑から濃い緑、秋には紅葉、冬の落葉と一年を通して楽しめます」（高村さん）。花はもちろん、1年を通してさまざまな表情を見せてくれる点も桜盆栽の大きな魅力のひとつだ。

そして盆栽の醍醐味（だいごみ）である手入れは、「日当たりと風通しの良い場所で育てます。桜はとても水が好きなので、土が乾いたら鉢の底からしたたり落ちるまで水を与えるのが基本。特に花が咲く頃、葉が茂る頃は多くの水が必要で、春から秋は1日に1〜2回ほど、冬は2、3日に1回土が乾いたら水をあげます」と、日々の水やりに加え、剪定など細かなお世話が必要。それゆえ、花開いた時の感動もひとしおだろう。

プロが薦める4月にめでたい3タイプの桜盆栽

花びらが多く、見た目もゴージャスで特に人気の高い「旭山桜」

種類も豊富な桜盆栽の中から高村さんにお薦めを3つ挙げてもらったところ、まず一番人気として名前が挙がったのが「旭山桜」。若いうちから花をつけることから「一才桜」とも呼ばれる品種だ。

「耐陰性や耐寒性があるため、比較的育てやすい桜です。八重桜（花びらが多いタイプ）なので、満開になるととても華やかで見応えがあり、自宅で楽しめるものとして親しまれています」

「さくらんぼ」は桜の花と実を楽しめる風情のある樹種だ

「他の樹種にはない魅力のある盆栽です」と高村さんが語るのが「さくらんぼ」。ご存じの通り、果実がなる桜で、花は3月中旬〜下旬頃に開花し始め、淡いピンクの桜の花を咲かせる。

「咲き終わった後の花がらを取らずに置いておくと5月頃にさくらんぼの実をつけます。短期間に花と実の観賞を楽しめ、春の花と初夏の実を贅沢に味わえます」

10月頃から半年近くに渡って桜を楽しめる「十月桜」

さらに、趣が異なる桜として高村さんが挙げてくれたのが「十月桜」。名前から分かるように、一般的な桜のように春に一気に開花するものではなく、10月頃から徐々に花開いていく樹種だ。

「派手さはないですが、上品な花で長期間観賞できるのが特徴です。春に比べて秋の花は数も少なく小さいですが、秋冬に咲く淡い紅色の花は人目を引きます」と、高村さんが語ってくれたように、年中通して長くめでることができる、盆栽ならではの楽しみ方が詰まっている。

花と共に味わいたい、桜がモチーフのロイズのお菓子

桜盆栽とともに、ぜひ用意したいのが春の気分を高めてくれるスイーツ。その多くが3月限定で販売を終了してしまうが、4月以降も入手できるのがロイズの桜スイーツだ。

ほのかに香る桜の香りが口の中でとろけていく「生チョコレート[桜フロマージュ]」

ロイズの代名詞とも呼ぶべき生チョコからは、「生チョコレート［桜フロマージュ］」がラインアップされている。やさしく香る桜と味わい深いクリームチーズ、ストロベリーリキュールを、ストロベリーが香るホワイトチョコレートにブレンド。口に入れると桜のやわらかな香りと、甘酸っぱいストロベリーの味わいが広がり、チーズのコクとまろやかに溶け合っていく一品だ。

皮や異なる種類のあんのハーモニーが楽しめる「ロイズさくらちょこまん」

「盆栽には和菓子を！」という人には「ロイズさくらちょこまん」がお薦め。桜の花とホワイトチョコレートを入れた皮で、桜の葉とホワイトチョコレートを混ぜた白あんを包み、白あんの中心の“練乳あん”がアクセントに顔をのぞかせる。しっとりやわらかな食感とともに、ふわっと香る桜の風味とやさしいミルクの味わいが絶妙だ。

天候に左右されずに、お手軽かつ快適に楽しむことができるお家での花見。コロナ禍でお花見も自粛傾向にある今だからこそ、ぜひ試してみてほしい。

※店舗や時期によって在庫状況は異なります。また価格変更や販売終了などになることがありますのでご了承ください。
文＝野宮ジュン