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初出演の「ガリレオ」シリーズ、ずん・飯尾和樹が普段の明るいキャラを封印

福山雅治演じる変人だけど天才的頭脳を持つ物理学者・湯川学が、不可解な未解決事件を科学的検証と推理で見事に解決していく、大人気・痛快ミステリー「ガリレオ」シリーズの劇場版第3弾『沈黙のパレード』が先日9月16日(金)より公開中。今回、物語の鍵を握る少女の父を演じるのが、お笑いコンビ・ずんの飯尾和樹だ。その優しい笑顔と美声のギャップや、料理上手といったキャラクターで幅広い層に人気の彼が、笑顔を封印して挑んだ映画への思いなどを聞いた。

(C)2022 フジテレビジョン、アミューズ、文藝春秋、FNS27社

――――最初にご出演が決まった時の気持ちをお聞かせください。

「うれしかったですが、何の役で出演するんだろうと思いました。テレビドラマを見ていたので、『あの世界観の中に自分が入るなんて…何の役なんだろう?』と考えていたんです。台本を読ませていただいた時に、商店街が舞台だと知って『商店街は自分に合ってるな』と。僕は商店街が昔から好きで、物件を探す時も商店街の近くを探すことが多かったんです。大型スーパーやショッピングセンター、ショッピングモールも良いんですが、商店街って『帰ってきた』という感じがするじゃないですか。今回、演じさせていただいた並木祐太郎という役は、定食屋『なみきや』の店主なんですけれど、料理が好きなので『板前さん、良いなぁ』という印象でしたが、そこから先は未知数でした」

――「ガリレオ」シリーズに抱いていた印象は?

「正義感の強い内海刑事(柴咲コウ)と情熱あふれる草薙刑事(北村一輝)、そしてマイペースで自分が納得しないと動かない湯川さん。絶妙なバランスのトライアングルが面白いなと思っていました」

――今回、名だたるキャスト陣の中で、4番目のクレジットとなりました。

「きっと“アイウエオ順”ですよ、3人以降は(笑)。僕が演じた『なみきや』の主人の一番身近な奥さん役を演じられた戸田菜穂さんと娘役の川床明日香ちゃんと出口夏希ちゃん、そしてご近所さん役の吉田羊さんをはじめ、素晴らしい俳優の皆さんが雰囲気を作ってくださったおかげで役に入っていけたという感じがしています。中でも『なみきや』の主人の親友・戸島修作役の田口浩正さんは、芋洗坂係長さんと『テンション』というお笑いコンビで活躍されていたこともあって、すごく親近感を抱いていたんです。現場に入ってすぐに、田口さんへご挨拶に行きました。一緒に撮影するシーンでも、田口さんが緊張をほぐしてくれました」

――笑顔が魅力的な飯尾さんが、作品の中では一度も笑っていないのが印象的でした。

「普段の調子でカメラリハーサルをやってしまうこともあったのですが、監督から『頑固な感じでお願いします』という声が掛かって、普段の僕を封印してくださったんです。あれは本当に助かりました。でも、僕は仕事でもプライベートでも本当に嫌なことがないので、いつもケラケラしていますが、もし今の幸せな人生の中で、『なみきや』の主人のような出来事が降り掛かってきたら、彼みたいになってしまう可能性も0ではないと思います。そうならないように、普段からイヤな雰囲気のあるものや人には近づかないようにしているんです(笑)」

――厨房に立って料理するシーンも多かったですね。

「撮影中も料理はずっと作っていました。監督が『この料理をこういう感じで完成させてください。こういう順番でこういう感じで盛り付けて』という指示があって。大根のツマとかも何回かに分けて盛るときれいに高くなるとか、刺身は包丁を引いて切る、ということを教わりましたね」

――主軸となるお笑いや今回の俳優業の他にも、料理やエッセイ、そしてアパレルなど幅広く活躍されていますね。

「今のペースがすごく良いなと思っています。今回、緊張感のある役をやらせていただいたことで、普段はっちゃけてお笑いをやることの大事さが分かったんです。映画の現場からバラエティーの現場に行くと、気持ちが弾けるんですよね。逆に弾けてからシリアスな映画の現場に行くとグッと気持ちが入ったんです。メリハリって大事だなと思いました。サウナに入って水風呂でととのう、という感覚ですね」

――映画の公開を楽しみにされている皆さんへメッセージをお願いします。

「本当に胸にぐっとくる作品となっております。とても切なくなる感情が、上映開始後30分以内に来ると思うんですが、湯川先生と草薙刑事、内海刑事が事件を解決していく姿をぜひともご覧になってください。そして、商店街の皆さんの人間模様もとてもドラマチックに描かれていますので、ぜひとも劇場へ足をお運びください」

――最後に、お部屋のこだわりを教えてください。

「『ソファですね』と言いたいんですが、ソファを背もたれにしてソファの前の床に座っちゃうんですよね(笑)。漫画雑誌を読む時も半畳の畳を敷いてわざわざ寝転がったりしています。やっぱり、のんびりしたいなという時に畳が欲しいです。夏は涼しく、反対に冬は暖かい雰囲気がするので畳が好きです」

取材・文=中村実香 撮影=山本一維

インフォメーション

『沈黙のパレード』

2022年9月16日(金)より全国東宝系にて公開中
天才物理学者・湯川学の元に、警視庁捜査一課の刑事・内海薫が相談に訪れる。その内容は、行方不明になっていた女子学生が、数年後に遺体となって発見されたというもの。内海によると容疑者は、湯川の親友でもある先輩刑事・草薙俊平がかつて担当した少女殺害事件で、完全黙秘を貫いて無罪となった男だった。男は今回も完全黙秘を遂行し、証拠不十分で釈放され、女子学生の住んでいた町に戻ってくる。町全体を憎悪の空気が覆う中、夏祭りのパレード当日にさらなる事件が起こる。

飯尾和樹

いいおかずき●1968年12月22日生まれ、東京都出身。2000年に結成したお笑いコンビ「ずん」ではボケを担当。数々のバラエティー番組に出演する他、近年では『スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼』(2020年公開)、TBSドラマ「着飾る恋には理由があって」など、俳優としても活躍。

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<応募締め切り>

2022年10月17日(月)9時59分

<注意事項>

※応募者の中から厳正な抽選の上、賞品の発送をもって、発表に代えさせていただきます。
※賞品の発送は、応募締め切り日から1か月以降となります。


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