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壁掛けインテリアでお部屋に季節感&アクセントを! ファブリックパネルの作り方

目次

スタイリッシュなカフェなどで見かける“ファブリックパネル”は、おうち時間を大切にする北欧生まれのインテリアで、ファブリック(布)を貼ったパネルをアートのように飾って楽しむものだ。壁に添えるだけで空間がグッとおしゃれになる魔法のアイテムながら、作り方はとっても簡単! 発泡スチロールやコルクボードといった身近にある物を土台にして、好みの布を両面テープやタッカー(木工用ホチキス)などで貼るだけ。部屋を汚すような作業がなく賃貸でも安心してDIYできるので、春の模様替えにトライしてみては? 気軽に作れる方法&賃貸向きの飾り方を紹介しよう。

ファブリックパネルにシワは禁物! 布にアイロンをかけよう

ファブリックパネルを美しく仕上げるためのひと手間として、布にアイロンをかけてシワを取っておきたい。アイロンはジグザグに動かしたり滑らせるように動かすと新たなシワができやすいので、真上からギュッと押し付けよう。布に熱が残っているうちはシワがつきやすいため、アイロンがけした後は平らなところに広げて冷めるまで触らないこと。

発泡スチロールを使ったファブリックパネルの作り方

軽くて丈夫でカッターで加工しやすい発泡スチロールは、初めてファブリックパネルを作る人におすすめの素材。ホームセンターの資材売場ではファブリックパネルに使いやすいサイズと厚さにカットされたものが1枚200円前後で入手できる。100円ショップの文具売り場にある発泡スチロール製の板を使用する場合は、薄いので重ね貼りをして厚みをつけよう。

<材料・道具>

・布(40cm×40cm)
・アイロン
・発泡スチロールの板(30cm×30cm・厚さ2cm)
・定規
・カッター
・両面テープ(布用・幅広タイプ)
・印付けペン
・はさみ
・油性ペン
・マスキングテープ(幅広タイプ)

<作り方>

1.布にアイロンをかけておく。厚さ2cmくらいの発泡スチロールの板を定規とカッターで縦横30cmの正方形に切る。

2.発泡スチロールの片面に両面テープを貼る。貼る際に隙間があると表面がデコボコになるため、注意しよう。

3.発泡スチロールを布の裏に貼り合わせる。貼り合わせる位置は、パネルになった時の絵柄を意識して決めよう。布に貼り終わったら、発泡スチロールの外側5cmのところに定規と印付けペンで切り取り線を引き、布をはさみで40cm×40cmに切る。

4.発泡スチロールの内側2cmに油性ペンで線を引く。引いた線に沿ってカッターで深さ1cmくらいの切り込みを入れ、そこに布端を押し込む。切り込みを入れる際は、貫通しないよう刃の長さや力加減に注意。刃を立てて上下に動かすようにするとスムーズに切り込みが入る。また、布端を押し込む際は、カッターの背の部分やICカードなど薄くて硬い物を使用してもOK。

5.余った四隅の布は角を意識しながら斜めに細く折り畳み、切り込みに押し込んだら完成! パネルの側面に直角三角形ができるように布を折り畳むときれいに仕上がる。

6.飾りたい位置にファブリックパネルを当てて、マスキングテープで目印を付ける。目印をガイドにしてマスキングテープを上下二辺と縦真ん中にも貼る。その上に両面テープを貼り、ファブリックパネルを押し付ける。マスキングテープの粘着剤が残る場合があるので、数カ月たったら貼り替えよう。

コルクボードを使ったファブリックパネルの作り方

市販のファブリックパネルは、土台に木枠と板を組み合わせた木製パネルを使っているものが主流。これを自作するには、角材や板をノコギリで切ったりくぎを打つといった賃貸物件で行うにはハードルが高い作業が必要に…。そこで代用するのが100円ショップなどで入手できるコルクボード。コスパもタイパも一気に解決でき、木のぬくもりを感じる仕上がりに満足すること間違いなし!

<材料・道具>

・布(50cm×70cm)
・アイロン
・コルクボード(40cm×60cm)2枚
・両面テープ(1cm~1.5cm幅)
・印付けペン
・定規
・はさみ
・工作用タッカー
・マスキングテープ(15㎜幅)

<作り方>

1.布にアイロンをかけておく。コルクボード2枚を両面テープで貼り合わせる。コルクボード1枚でもOKだが、2枚重ねると厚みが出てパネルらしい仕上がりに。

2.布を裏返してコルクボードを置き、印付けペンでコルクボードの外周をなぞってガイドラインを引く。ラインを引く位置はパネルになった時の絵柄を意識して決めよう。

3.ガイドラインの5cm外側に定規と印付けペンで切り取り線を引き、布をはさみで50cm×70cmに切る。布の四隅は2.5cm×4.5cm切り落とし、全ての布端を1.5cm幅で裏側に折ってアイロンをかける。長辺の両端2.5cmは両面テープで貼り合わせておく。 四隅は布が折り重なって厚くなるため、あらかじめ切り落としておくと後の作業が楽になる。

展開図

布の処理後

4.コルクボードの短辺に両面テープを貼り、二つ折りにした布端を木枠にぴったり重ねたら工作用タッカーでさらに固定していく。長辺も同様の手順で貼り合わせる。角の布を処理する際にゆとりが必要なため、角から5cmくらいはタッカーを打たないよう注意。

5.四隅の布は角を意識しながら四角く折り畳み、タッカーで固定したら完成! パネルの側面に直角三角形ができるように布を折り畳むときれいに仕上がる。タッカーの針で壁などが傷つくのを防ぎたい場合は、上からマスキングテープを貼って保護する。

6.壁際の床に置いて立て掛ける際は、イーゼルを組み合わせれば転倒しにくくなる。椅子の背もたれに立て掛けて小物とのコーディネートを楽しんでも◎。

段ボール、空き箱、キャンバス、トレーなど、ファブリックパネルの土台に使える物は身の回りにたくさん! 布のデザイン一つで部屋の雰囲気が大きく変わるので、季節や気分に合わせて掛け替えて楽しもう。

監修・文=野中かおり 撮影=中村美香
※賃貸住宅の場合、退去時お客さまにてご入居時の状態に戻していただく(原状回復)必要がございます。

 
 

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