新生活・引越し

引越しでのありがちな失敗10選! 失敗談から学ぶ、入居2日で新居が片付く秘けつ

目次

2月から引越しの繁忙期がスタート。新生活の始まりである引越しは、できれば失敗したくないもの。上手に引越しするためにも、引越しではどんな失敗があるのか知っておくことが大切です。

そこで、引越し11回のうち9回まで失敗続きだった経験を基に私、門野内絵理子が考案した「入居2日で新居が片付くコツ」をご紹介します。現在では個人宅の引越しサポートを行う私が、自身の経験談とお客さまから寄せられたお話を交えて、引越しの「ありがち過ぎる」失敗をピックアップ。失敗例と併せて対処法も知っておきましょう!

1.搬出時間に荷造りが終わっていない

効率よく荷造りを進めるには順序が大事になります。荷物を詰める際は、以下の順番を意識して行いましょう。

1.使用頻度の低い物(思い出の物、季節外・趣味の物など)
2.キッチン日用品(最小限を残して梱包)
3.衣類
4.リビングダイニング、キッチン、寝具

ついつい、組み立てたスペース周りにある物から段ボールに詰めがちですが、使用頻度の高い物を先に詰めてしまうと搬出までに何度も開封することになり、時間が無駄になってしまいますので、詰める順番を意識しましょう。

2.搬出時、部屋から家具が出せない

本棚・ベッド・収納棚など、部屋の中で組み立てた家具は、ドアや玄関の間口よりも大きい場合もあり運び出せないことも。分解や再度組み立てができるのか、搬出前に手持ちの家具をチェックしておきましょう。

3.手荷物予定の物を引越しトラックで運んでしまった

「下駄箱の靴を全て梱包してしまい、退室する時に自分の靴がなかった」「クローゼットの荷物と一緒に今日着る上着も運んでしまった」「ポケットに鍵(部屋・車)を入れたままトラックに乗せてしまった」など、うっかり引越しトラックで運んでしまう失敗談も。搬出後に使う手荷物はビニール袋等にまとめて”手荷物”と目印を付けておくと安心です。

4.家具・家電が新居に入らない

「ドアを通れない」「階段を回遊できない」「エレベーターに入らない」…など。洗濯機・冷蔵庫などの大型家電は設置場所を採寸していても、荷物を通すドアや扉が盲点に。また、ソファ・ベッド・食器棚など大型家具も同様に搬入を断念する事案が起きています。新居の採寸時には、ドア・扉・玄関・階段や廊下幅なども忘れずチェックしましょう。

5.想定していた場所に家具家電が置けない

「コンセントがなくてテレビが置けなかった」「天井の梁(はり)や柱が邪魔で本棚が置けない」「エアコンの風向きでロフトベッドが置けなかった」「ソファが窓をふさぎベランダに出にくい」…など。新居の採寸時には、コンセントの有無・窓や梁・柱の位置・エアコンの向きもチェックして家具の配置シミュレーションをお忘れなく。

6.荷物を入れたら思っていたより狭い

「1LDKから2LDKになったけど収納箇所が減った」「一部屋あたりのスペースが狭くなった」「キッチン収納が足りない」など、間取りの違いや収納スペースの差によっては部屋が狭く感じることも。内覧時には現在の住まいと比較できるよう、キッチン・収納部・部屋の実寸も採寸しておき、手持ちの家具や収納用品が収まるか確認しておくと安心です。

7.搬入後、すぐ使う物が段ボールから見つけられない

新居ですぐに使うアイテムは、同じ段ボールにまとめて目印を付けておきましょう。搬入時に手前に置いてもらえるよう引越し業者さんへの依頼もお忘れなく。「キッチン・食器棚引き出し・茶わん・汁わん・マグカップ」…など、段ボールに中身を詳細に書くことでメモ代わりにもなります。

8.前の部屋と同じレイアウトで収納できない

「壁付けキッチンから対面キッチンになったら様子が丸見え」「ウォークインクローゼットがなくなって服の収納が2部屋に分かれてしまい不便」「玄関にコートを掛けるスペースがない」など、部屋の使い方が変わることで不便に感じることも。入居前に新居の収納方法を考えておくと、住み始めてから慌てずに済みます。特に新居で収納スペースが小さくなる場合は、物の量を見直して置き場を新設する必要があるでしょう。

9.家族や友人が荷造り・荷ほどきを手伝ってくれたので、どこに何を収めたかの分からない

家族や友人に荷ほどきを手伝ってもらう際は、置き場に迷わない物が集まっている場所を優先してお願いするとよいでしょう。例えば、下駄箱(靴や雨具のみ)や食器棚(食器類だけ) 、本棚(同じ配置に戻してもらう)などがおすすめ。あらかじめ収納場所を決めてある物は、「鍋フライパン→キッチンコンロ下、保存容器→食洗器下」というふうに段ボールに詳しく書き込むことで指示書代わりになります。

10.荷ほどきが終わらず、段ボールが残ったまま生活

「新居のどこに収めるか迷っているうちに時間切れ」「あちこち段ボールを開けて探していたら時間切れ」…といった理由から、段ボールが片付かないまま新生活が始まるパターンが多くあります。その場合、段ボールの中から荷物を探しながらの生活になるのでストレスに。また、部屋が荒れる原因にもなります。

素早く荷ほどきを終えるコツは、以下の3点です。

1.荷造りの段階で新居の収納場所を決めておき、同じ場所に収める物同士で梱包する
2.段ボールには中身と収納場所を詳しく書いておく
3.すぐに使う場所から荷ほどきする(キッチン→洗面→寝具→衣類→リビング回り→趣味・思い出の物など)

 

後片付けに1~2日ほど余裕があると安心ですね。

いかがでしたか? 失敗しない引越しのコツは荷造り前の準備段階にあります。採寸や家具家電の配置決め、収納計画、梱包などを行う際は、今回ご紹介したことを意識しながら取り組んでみてください。きっと新居での生活を快適に始められるはずです!

監修・文=門野内絵理子

教えてくれたのは

門野内絵理子(もんのうちえりこ)

糸崎合同会社代表。引越し11回、失敗経験を活かし『入居2日で新居が片付く引越し準備講座』を考案。片付けの資格を取得しフリーランスに。片付けサポートを続けるなかで「モノだけ整理しても満足しない方がいる」「思い込みが邪魔していると片付けが進まなくなる」と実感。モノの整理を介して思考と気持ちを整える対話型のサポートを提供している。著書に『引越しで「私」と「暮らし」を整えよう~新居はお気に入りだけで暮らしたい~』(ギャラクシーブックス)。

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