コラム

語彙力は“言い換え”のバリエーションで変わる!「すごい」「頑張ります」「本当に」の洗練された“言い換え”とは?

普段の生活で、「もっと違う言い方をしたいのに言葉が見つからない」「もっと語彙力があれば…」と感じることはないだろうか。誰かが使った言葉の意味自体が分からない時には、気まずくて仕方がない。洗練された表現に触れた時には、自分も使いたいと思うのだが、いざとなると思い浮かばず、結局いつも同じような言い回しになってしまう。言葉づかいが綺麗で洗練されている人には“デキる人”という印象を抱くことも多い。

『大人の語彙力ノート』(齋藤孝/SBクリエイティブ)

読書をすると語彙力が身に付くと言われているが、忙しい日々を送っていると読書量を増やすのも難しい。そこでオススメしたいのが『大人の語彙力ノート』(齋藤孝/SBクリエイティブ)だ。「語彙力」に焦点を当てた書籍や情報は多数あるが、本書は仕事で確実に使える語彙が、比較的易しいものから難しいものまで紹介されている。特に注目すべきは、ビジネスでも私生活でも必要不可欠なツールとなったメールで使える言い換えが豊富に収録されていること。紹介されている例は、毎日何度も使うものばかり。私生活での友達とのやり取りであれば気にする必要はないが、ビジネスで同じような言い方ばかりしていると、稚拙な印象を与えてしまうこともあるので、要注意だ。

今回は、本書に掲載されている例の中から、メールで使えそうなものの一部を抜粋してご紹介する。

「考えます」の言い換え

メールや文章で多用しがちな「考えます」。最も言い換えのバリエーションが必要な言葉のひとつだ。物事を筋道立てて考えているような時は「判断する」が使える。「~が大事だと判断しました」といえば、よく考えて決めたというニュアンスも伝わるだろう。アイディアを出した時などは、「知恵を絞る」はどうだろうか。懸命に考えて出したアイディアであることが伝わりそうだ。将来の話をしている時には、「見込む」「想定する」。仮の条件などを、あらかじめ考えておくことを指している。

「頑張ります」の言い換え

やる気を示すために使う「頑張ります」だが、そればかりでは説得力に欠けることも。相手に安心してもらうためにも、言い換えをマスターしておくのが良さそうだ。やる気を強調するなら「全身全霊をささげる」がオススメ。全力で取り組むという強い意志を感じる。「最善を尽くします」と言えば、できる限りのことをするという思いが伝わりそうだ。「鋭意努力します」は「意識を鋭くして」気持ちを入れて頑張るというニュアンス。「尽力する」もフォーマルな場面ではよく聞く表現。他人のために尽くすことを指す。

「すごい」の言い換え

素晴らしいということを伝えたい時に使う「すごい」。ビジネスや目上の人とのやり取りでは、場面別に適切な言い方をしたいものだ。能力や技術、価値がすごいことを言いたいなら「優れた」を使えば、他より優ることが伝わる。「抜群」なら、それをもう少し強調できるし、「無類」と言えば比較できないくらい優れているというニュアンスになる。成長や変化がすごい時には「目覚ましい」も適切。知性がすごいことを説明するには「頭脳明晰」「頭が切れる」や「見識がある」などの表現もある。

「本当に」の言い換え

心から思っていることを伝える時に使う「本当に」も、様々な言い換えが可能。「深く」は心の深い部分からの気持ちを指し、「厚く」なら情愛、人情、好意などの程度が甚だしいことが伝わる。「誠に」は文章や公的な発言で使われる言い換えだ。「心底」と言えば、偽りや飾りのない本心というニュアンス。少し難しいもので「深甚」なら意味や気持ちが奥深いことを指し、「深厚」は、内容や意味が深いこと、情が極めて深く厚いことを指す。使い方の例としては、「深甚(深厚)なる謝意を表します」など。

本書には、8章にわたり、状況別に使う言葉の言い換えが豊富に収録されている。普段の会話で品よく見せる言い換えや、言いづらいことの言い換え、お願いする時の言い換えなどは、日常的に役立つだろう。季節の言葉も紹介されており、使いこなせるようになれば、季節ごとにスマートな挨拶ができそうだ。言葉づかいが洗練されれば、周りへの印象も変わる。本書を教科書のように使って、日々の業務に役立ててみては?

文=松澤友子
記事提供=ダ・ヴィンチWeb

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