新生活・引越し

入居前にやっておくこと5選!掃除や原状回復をラクにしよう

目次

春の新生活。引っ越してきたばかりの時はピカピカだった部屋も、住み続けていると汚れや傷が目立つようになっていくもの。住み始めてしまったら、家具や荷物があって掃除がしづらい場所もできてしまいます。そうなる入居前にこの準備をしておけば、普段の掃除や退去時の原状回復がグッと軽減するテクがあるのはご存知ですか?

その方法を自宅の一軒家でさまざまなライフハックを実践してSNSなどで発信しているライフスタイル動画クリエイター、hachi homeさんに教えてもらいました。この順番で7つの準備をしておけば、ラクラクに部屋の綺麗さをキープ!

①部屋や家具の各所のサイズをきちんと測る!

傷や汚れの防止を気にする前に、とにかくやっておきたいのは部屋のサイズを測ること。 中に何もないうちに、まずは部屋全体の各所のサイズを測って、サイズ感の合う家具を揃えるようにしましょう。

冷蔵庫や洗濯機などの大物家具は、置く場所のサイズには収まるサイズでも搬入経路が狭くてその位置まで運べないということも。エレベーターやドアのサイズも把握しておくことも忘れずに。

また、部屋に置く家具のサイズを測ることも大切です。棚や引き出しの高さや幅、奥行きなど、家具の各所もサイズを測っておきましょう。それらをまず最初にメモして取っておけば、収納ボックスなどのアイテムを揃える時にぴったりハマるものが揃えられ、スッキリ見える部屋にしやすくなります。

「見落としがちなのは、通路や廊下、キッチンの幅。何もない時は広く見えても、物を置くと思っていたより狭くなりがちな場所です。一人暮らしなら余裕があっても、2人だと使いづらい…ということも。単にサイズに収まるかということだけでなく、キッチンですれ違えるか、通路に本棚を置いても通れるかなど、自分のライフスタイルのイメージを持って家具などを選ぶと、あとあとがラクになりますよ」(hachi homeさん)

生活スタイルをしっかりイメージすることが大事

②冷蔵庫の下に床の凹み予防のマットを敷く

一度設置したら、買い替えや引っ越しの機会がない限り、置きっぱなしになる冷蔵庫。重さがある家電なので、退去時に数年ぶりに動かしたら、床にくっきりと凹んだあとが残ってしまいます。また、冷蔵庫の下は霜が原因のカビや食品をこぼした時の汚れに気づきにくく、掃除が行き届かなくなるので、退去時にキレイに落とすのが大変になってしまいます。そうならないためにも、冷蔵庫の下にマットを必ず敷くようにしましょう。

「冷蔵庫のサイズに合わせて、専用のマットが売られているのでそれを使うと便利ですよ。素材によっては床に張り付いたり、色が写ってしまうものもあるので要注意。床の材質に合わせて、柔らかい床なら固いもの、音が響きやすいフローリングの場合は防音効果のある対振マットがおすすめです」(hachi homeさん)

③壁紙や巾木にマスキングテープを貼って保護

部屋の角の部分、出張ったところの壁紙は、何かが当たった拍子に剥がれたり、傷がついてしまうことが多い場所。また、巾木も意外に汚れがつきやすい場所です。あらかじめ、ぶつかりやすい角の壁紙や汚れやすい巾木をマスキングテープを貼っておけば安心。生活の中で汚れたり、傷ついたりすることを予防するために、マスキングテープを貼って保護しておきましょう。

「我が家では、子供がおもちゃを振り回して傷がつく、ボールペンを持って歩いたらうっかりぶつけて汚れる…ということをテープで防げたことが実際にありました。マスキングテープは簡単に剥がせるので、汚れたら貼り直すだけで元通りになります。目立たないように、似た色のテープを選ぶといいですよ。巾木と壁紙の間のコーキングの部分にもマスキングテープを貼ることを忘れずに。わずかな隙間にホコリがたまったり、カビがはえることも予防できます」(hachi homeさん)

④コンロの周りにメンディングテープを貼る

付着した油汚れが染み付いてしまうコンロ周り。特にコーキングのゴムの部分の汚れやカビは、強力な洗剤を使ってもなかなか落ちず、苦戦したことはありませんか? それを予防すべく、コンロ周りにはメンディングテープを貼りましょう。ゴムが劣化してぼろぼろになることも防げます。

「鍋からの拭きこぼしなどで水濡れする可能性があるコンロ周りには、マスキングテープよりも水に強いメンディングテープがおすすめです。洗面所の洗い場近くのゴム部分など、水回りのコーキングにも貼っておくとカビ予防になりますよ。サイズに合わせてカットして貼り付けるだけなので簡単です。半透明なので貼っても目立ちませんし、剥がすのも簡単です。2、3カ月くらいで定期的に張り替えるとキレイをキープできます」(hachi homeさん)

※マスキングテープやメンディングテープを使用する際は、定期的な貼り換えをお願いします。お部屋の塗装が剥がれたりテープの糊が残ってしまった場合は、退去時にご入居時の状態に戻していただく(原状回復)必要がございます。

⑤水回りの撥水コーティングで普段の掃除をラクに

水が触れる洗面台のシンクやキッチンのシンクに撥水コーティングをしておくと汚れがつきにくく、水垢の予防にも。普段の掃除がグッとラクに。入居してすぐにやることで、新品の状態を保てます。

「撥水コーティングをすると水の流れがよくなり、水があまり残らず排水口に流れていくようになります。つまり、汚れもすぐに流れていくので、歯磨きのあとに白い汚れが付着したり、ピンクの水垢が発生する…というようなことが防げるんです。また、キッチンのシンクも長い間使っていると、ニンジンなど色のある食材からの着色汚れも目立つようになりますよね。撥水コーテングはそれも防げます。ただし、コーティングの効果は日が経つごとに薄れてしまうので、定期的に行うことが必要です。我が家は1カ月に1回の恒例行事にしているので、ピカピカの状態を長く保ていますよ」(hachi homeさん)

ちょっとしたひと手間で常にキレイな状態をキープ

⑥くん煙剤でまんべんなく、お風呂のカビ予防をする

気づくと天井にポツポツと黒い染みができたり、コーキングなどのゴムの部分に赤やピンクのシミができたり。これらの原因はカビ。バスルームに、あらかじめくん煙剤で防カビを施しておけば、日常の風呂掃除でカビ取りの手間を減らすことができます。

「カビは湿気が大好き。水気のあるバスルームになんの対策もしないでいると、人間の体から出た垢などを栄養にどんどんカビが繁殖してしまいます。入居したら、入浴前の乾いた状態で、くん煙式の防カビ剤を使いましょう。水につけるだけで薬剤が吹き出す仕掛けになっているので、簡単にまんべんなくバスルーム全体に薬剤をまくことができます。2、3カ月ごとにまいているので、我が家では5、6年はカビが生えない状態をキープしています」(hachi homeさん)

くん煙タイプが主流ですが、近年は吊るすタイプなどもあります

⑦洗面台の排水口にゴミガードを付ける

洗面台のシンクに髪の毛が落ちたままにしてしまうと、そのまま排水口に流されて下水の詰まりの原因になってしまいます。かといって朝の支度など時間がない時に、いちいち掃除するのも面倒。そんな時に便利なのが、排水口のゴミガード。フィルターとして髪の毛やゴミなどをキャッチして詰まりを防いでくれます。

「排水口のキャッチ部分の支柱にハメるだけ。100円ショップなどで気軽に買えて、汚れたら捨てて新しいものに付け替えるだけ。入居時に付けておけば、以降は汚れたら取り替える習慣づけになるのでおすすめしています」(hachi homeさん)

日々の暮らしの中で、どうしても積もり積もっていく汚れや傷。予防するコツを実践して、快適な暮らしを送りましょう。

「お教えした7つを実践した上で、さらに部屋のキレイさをキープするコツは、1日1度の原状回復。汚れや散らかりを翌日まで持ち越さないことです。我が家では、朝に子供を送ったあとや夜寝る前などに、夫婦で全てをリセットする時間を作っています。汚れや散らかりはたまればたまるほど掃除が面倒になるもの。そうなる前に片付けておこう…のマインドでやれば長続きしますよ」(hachi homeさん)

入居前のちょっとしたひと手間で、普段の掃除がラクになったり、退去時の原状回復がぐんと簡単になるのなら、やらない手はありません!ぜひお試しを。

取材・文=本嶋るりこ

教えてくれたのは

hachi home

家づくりの紹介や、インテリア&掃除についての動画を投稿しているインフルエンサー。家にまつわるさまざまな悩みを共有・解決できるようなプラットフォームを目指し、日々精力的に活動中。

 
 

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