
【PR】事故・トラブルへの備え、足りてる?いまの暮らしから考える損害保険の基本
自然災害の増加などを背景に、近年、暮らしを守る備えとして損害保険への関心が高まっています。しかし、自動車保険やペット保険、家財保険など種類が多く、「何が必要で、どこまで備えるべきか」が分かりにくいのも事実です。そこで本記事では、いまのライフスタイルに合った損害保険の選び方を分かりやすく解説。保険を選ぶ際に押さえておきたいポイントを、プロの視点から紹介します。
損害保険とは、事故や災害などによって生じる“経済的な損失”に備える保険です。日常生活では、火災や自然災害、交通事故、盗難、他人への損害賠償といった思いがけない出来事によって大きなお金が必要になることがあります。損害保険は、こうした出費を保険金で補い、家計への影響をやわらげる役割を担っています。
ファイナンシャルプランナーの黒川さんは「損害保険は、ひとことで言えば『安心を買うもの』」と話します。
「事故やトラブルが起きたとき、生活を立て直すための資金をサポートしてくれるのが損害保険の仕組みです。ただし、保険金だけで生活を完全に元通りにできるとは限りません。あくまで負担を軽減するための備えと考えることが大切です」(黒川さん)
損害保険にはさまざまな種類があるため、新規加入を検討する際にはまず、“どのようなリスクに備える必要があるのか”を整理することが大切です。
「住まいや家具、車など『自分の生活に関するリスク』と、他人の物を壊してしまう、けがをさせてしまうといった『他人への賠償リスク』の両面から考えると、自分に必要な備えが見えてきます。住んでいる地域や家族構成、ライフスタイルも踏まえながら、優先して備えるリスクを見極めていくとよいでしょう」(黒川さん)
保険を検討するとき、多くの人が悩むのが、安心のために手厚く備えるべきか、それとも保険料を抑えるべきかという点です。
「まずは、本当に必要な補償額を冷静に考えることが大切です。漠然とした不安から補償を手厚くしすぎると、保険料の負担が大きくなります」(黒川さん)
基本的には、起きる可能性は高くないものの、起きた場合の負担が大きいリスクは保険で備え、ある程度自分で対応できる出費は貯蓄でカバーすると考えるとシンプルです。すべてを保険でまかなうと、保険料が家計の負担になってしまうからです。
もう一つのポイントは、保険金が支払われたとき、その金額でどこまで対応できるのかを具体的に考えることです。
「例えば火災保険でも、『この保険金でどこまで対応できるのか』を確認してみます。火災保険で受け取れる保険金は損害の程度によって決まりますが、燃え方によっては、建て替えに十分な金額ではなく、更地にする程度の費用しか補償されないケースもあります。再度ローンを組む可能性を考えると、保険で備えるか、貯蓄や投資で備えるかは、人によって判断が分かれるところです」(黒川さん)
さらに、保険は長期間保険料を支払うケースも多いため、無理なく払い続けられるかどうかも重要なポイントです。
近年は、インターネットで申し込みができる「ダイレクト保険(ネット型保険)」を選ぶ人も増えています。代理店や店舗を通さず保険会社と直接契約する仕組みのため、一般的に代理店型より保険料が抑えられる傾向があります。
「見積もりや申し込み、契約内容の確認などをオンラインで行えて、時間や場所を選ばず手続きできるのもメリットです。自分で情報をじっくり比較しながら保険を選びたい人にとっては便利な仕組みといえるでしょう」(黒川さん)
こうした考え方を踏まえ、ここからは代表的な損害保険の種類と、選ぶ際のポイントを見ていきます。
自動車を運転する人は、法律により「自賠責保険」への加入が義務付けられています。ただし、この保険だけでは事故の補償として十分とはいえません。
自賠責保険は交通事故の被害者を救済するための保険で、補償の対象は基本的に「相手のけがや死亡」に限られ、補償額にも上限があります。相手の車や物への損害、自分や同乗者のけが、自分の車の修理費などは補償されないのです。
こうした不足分を補うのが民間の自動車保険です。事故後の示談交渉を保険会社が代行してくれるのも大きな役割です。
自動車保険の保証は「高額になりやすいもの」優先
自動車保険の補償は、「事故の際に高額になりやすいものから優先して考えるとよい」と黒川さん。
「まず重視したいのが相手への賠償です。『対人賠償保険』『対物賠償保険』は基本となる補償といえます」(黒川さん)
次に検討されることが多いのが、自分や同乗者のけがに備える「人身傷害保険」です。一方、「車両保険」は車の価値や家計状況によって判断が分かれます。
「修理費の負担が大きいと感じる場合は加入を検討する価値がありますが、車の価値によっては付けないという選択肢もあります」(黒川さん)
新規加入時のチェックポイント
自動車保険を新規で契約する際は、補償内容だけでなく細かな条件も確認しておくと保険料を抑えられる場合があります。特に次のポイントはチェックしておきたいところです。
・セカンドカー割引
「家族がすでに加入している保険を活用できる『セカンドカー割引』は確認しておきたいポイントです。家族の2台目として契約できれば、有利な等級からスタートできる可能性があります」(黒川さん)
・対物超過修理費用特約
「事故で相手の車の修理費が保険の支払額を上回る場合に備える特約が付いているかも確認しておきたいところです」(黒川さん)
・車両保険の免責額(自己負担額)
「車両保険を付ける場合は『免責額』の設定も検討しましょう。一定額までは自己負担する形にすると、保険料を抑えられることがあります」(黒川さん)
・各種割引の有無
「ゴールド免許割引や新車割引など、保険会社ごとの割引制度も確認しておくといいでしょう」(黒川さん)
ペット保険は、ペットが病気やけがをした際の医療費に備える保険です。近年はペット医療の進歩により、ペットも長生きするようになり、治療を受ける機会が増えています。こうした背景から、ペット保険への関心も高まっています。
ただし、ペットには人のような公的医療保険制度がありません。診察や治療、手術などの費用は基本的に全額自己負担となるため、治療内容によっては高額になることもあります。こうした医療費に備える手段として、ペット保険への加入が広がっていると考えられます。
ペット保険の特徴
人の場合、公的医療保険によって医療費の自己負担は原則1~3割に抑えられています。そのため民間の医療保険は、入院や手術など高額になりやすい費用を補う形の保障が中心です。
一方ペットには公的保険がないため、診察や治療、手術、入院など幅広い医療費を補償する商品が多いのが特徴です。
プロはどんな視点で選ぶ?
ペット保険は商品によって内容が大きく異なるため、次のポイントを確認して比較することが大切です。
・どの事業者の保険か
「ペットショップ、損害保険会社、少額短期保険業者など加入先によって保険料や特徴が変わります」(黒川さん)
・補償内容と支払割合
「治療費の何割を補償するのか、通院・手術・入院のどこまで対象になるのかを確認しましょう」(黒川さん)
・保険金の受け取り方法
「提携病院で窓口精算できるタイプのほか、いったん支払い後にアプリなどで申請して払い戻しを受けるタイプもあります。使いやすさも比較して選ぶとよいでしょう」(黒川さん)
家財保険とは、火災保険の補償対象を建物ではなく家財に設定したものです。火災、風災、水害、盗難などによって家具や家電、衣類などの家財に損害が出た場合に補償されます。
「補償額は、家の中の家財をすべて買い替えるとしたらいくらかかるかを目安に考えます。保険会社によっては、住まいの広さなどからおおよその家財額を算出する目安表も用意されているので活用するといいですよ」(黒川さん)
選び方のポイント
家財保険を検討する際は、次のポイントを確認しておくと安心です。
・補償額の設定
「家財の総額より低い金額で契約することもできますが、その場合、損害が出たときに支払われる保険金は割合に応じて少なくなります」(黒川さん)
・保険会社の比較
「同じような補償額でも保険会社によって保険料や特徴が異なります。複数の商品を比較して選ぶことが大切です」(黒川さん)
なお、地震や津波による損害は火災保険では補償されないため、必要に応じて地震保険を合わせて検討することも重要です。
地震保険で地震に備える場合、火災保険の加入が必須ですが、単独で加入することができる地震に関連する保険もあります。
旅行やレジャー向けの保険には、主に「国内旅行保険」「海外旅行保険」「ゴルフ保険」などがあります。
このうち特に利用されることが多いのが海外旅行保険です。海外では日本の公的医療保険が使えないため、病気やけがの治療費が高額になることがあります。また、盗難や荷物の紛失などのトラブルに備える目的でも利用されています。
一方、国内旅行の場合は日本の公的医療保険が利用できるため、治療費の面では必要性を感じにくいケースもあります。
選び方のポイント
旅行保険を検討する際は、次のポイントを確認しておくと安心です。
・治療費の補償内容
「病気やけがの治療費だけでなく、入院した際に家族が現地に駆けつける費用なども補償されるか確認しておくと安心です」(黒川さん)
・携行品の補償
「カメラやスマートフォン、バッグなど、旅行中に持ち歩く物の破損や盗難に対応しているかどうかも確認しておきたいポイントです」(黒川さん)
・クレジットカード付帯保険の有無
「クレジットカードによっては海外旅行保険が付帯している場合もあります。まずはカードの補償内容を確認し、不足分を保険で補うという考え方もあります」(黒川さん)
損害保険への加入を考える際に大切なのは、「自分や家族にどんなことが起きたら困るのか」を整理することです。
「まずは、トラブルが起きたときにどのくらいのお金が必要になるのかを考えてみてください。そのうえで、その費用を貯蓄で準備できるのか、それとも保険で備えておいた方がよいのかを判断するといいでしょう」(黒川さん)
事故などで大きな出費が発生すると、家計に大きな影響が出ることもあります。無理のない範囲で、貯蓄と保険のバランスを考えながら備えていくことが大切です。
取材・文=杉原由花 イラスト=ヨシカワミノリ
この記事は、各保険の概要についてご紹介しており、特定の保険会社や商品名のない記載は一般的な保険商品に関する説明です。取扱商品、各保険の名称や補償内容は引受保険会社によって異なりますので、ご契約にあたっては、必ず重要事項説明書や各保険商品ページ等をよくお読みください。
教えてくれたのは
黒川一美
ファイナンシャルプランナー。FPサテライト株式会社 流山サテライトオフィス・マネージャー。大学院修了後、IT企業や通信事業者でセールスエンジニア兼企画職として勤務。現在は独立系FPとして家計相談やライフプランニング、保険・税制分野の記事監修や執筆を行う。年間約150本の執筆・監修実績を持つ。日本FP協会AFP認定者、2級ファイナンシャル・プランニング技能士。
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