ライフスタイル

20~30代で保険は必要?ベストな加入タイミングを見極めるために気を付けたいこと

目次

病気にかかったときのために保険に入っていた方が安心だと聞くけれど、「本当に若いうちから入る必要はあるの?」「収入が少ないのに払えるお金なんてどこにもない」と、多くの人は若いうちに勧められる保険に対して必要性を感じていないもの。実際に20代で病気にかかる確率はそれほど高くない。では、保険は入らなくていいのか、入るべきタイミングはいつなのか、といった保険に関する疑問や将来のリスクヘッジについてファイナンシャルプランナーの町田萌さんに教えてもらった。

若年層での加入の場合、定期的に内容を見直す必要が!

「そもそも保険とは、経済的に大きな打撃があったときに備えるための保障のことです。ですが、医療保険に関していうならば、日本は健康保険で手厚く保障されています。例えば、入院などで医療費が高くなったとしても高額療養費制度があるので、ひと月にかかる上限の医療費は決まっています。金額でいえば20~30代の平均年収では8万円ほど。

一時的な出費と捉えるなら、そこまで危惧すべき金額ではありません。万が一医療費がすぐに払えない場合でも自治体の貸付制度などがあるため、実は20代で保険に入る必要はあまりないケースが多いと思っています。

若いうちから保険に入っていた場合、日進月歩で変わる医療に合わせて、保険の内容を定期的に見直す必要があります。30年前の保険を例に挙げると、当時は入院日数が長かったため4泊5日以降でないと保険が下りないものもありました。

ですが、今の時代は日帰り入院が多くなり、保障内容が合わないことも。定期的に保険を見直す手間などを考えると、若いうちから保険に入るメリットはあまり多くないといえるでしょう」(町田さん)

日本の加入率は高く、40歳未満の加入率は約7割

生命保険文化センターによると若年層の保険加入率の現状については、40歳未満の加入率が71%、子供がいる世帯だと9割を超える。若年層の保険加入率は減っているものの、元々日本の保険加入率は高いため、意外にも高い結果となっている。では、どのような人が保険に入っているのか。

「有料相談に来られる方のケースでは、結婚を機に将来のライフプランを考える上で、保険を含めたトータルの相談に来られる方が多いです。また、保険の営業をされたことでセカンドオピニオンとして来られる方もいますね。保険単体で相談に来られる方は年齢層が少し高めで、入り過ぎた保険の解約を検討される方が多い印象です」(町田さん)

「検討」する節目と「加入」するタイミングは別!必要性をしっかりと考えて

「結婚や妊娠など、生活環境に変化があった場合は検討してみるといいかもしれません。ただし、あくまでも『検討する節目』であって、保険に加入することが必要なタイミングというわけではありません。加入する必要があるかどうかをしっかりと考えることが大切です。

その上で保険への加入が必要な方には、保険の内容を理解した上で、できるだけシンプルなものに入るようお話しすることが多いです。そうすることで、自分が入っている保険の内容を把握しやすくするとともに、保険の見直しをするときにもスムーズだからです。それ以外では、ガンや婦人科系の病気が心配な方には安心を得るための手段としてご説明しています」(町田さん)

若いうちは貯蓄も有効、生活費の半年~1年分あると安心

「若い方の場合は、保険に支払うお金を貯蓄に回すことも検討しましょう。積み立てていけば後で医療費以外のことにも使えるので選択の幅が広がります。貯蓄の目安は一般的には生活費の6カ月分、できれば1年分あると安心だといわれています。

さらにお金に余裕のある方は、資産運用などを考える際に貯蓄型の保険も選択肢として考えてみてはいかがでしょうか。ただし、途中解約すると戻る金額がかなり減額されてしまうリスクのある保険商品もあるので注意してください」(町田さん)

将来を見据えたリスクヘッジは早めの対策が必要。だが、若年層であれば保険に加入する必要性は高くないため、周りのアドバイスなども聞きながらしっかりと検討した上で、自分に合った方法を探してみよう。

取材・文=永田正雄

FPサテライト株式会社 代表取締役

町田萌

日本大学商学部を卒業した後、税理士法人での勤務を経て24歳でFP事務所を開業する。26歳でFPサテライト株式会社を設立。保険や証券などの金融商品を一切取り扱わず、20名以上の所属FPと共に消費者にとって中立中正な立場で業務を行っている。金融商品を販売しないFP事務所としては最大級の所属人数を誇る。20代~30代前半の婚約中・新婚世帯を中心とした相談実績多数。また、これまでに50名以上の女性FPの教育、マネジメントに携わる。2020年度から産業能率大学通信教育課程の兼任教員を務める。2023年現在、一児の母。

共有

最新記事

人気の記事

カテゴリ

TOP