ライフスタイル

2月22日は“猫の日”!指一つで気軽にできる保護猫サポート

目次

・コロナ禍で変わりつつある保護猫事情
・1匹1匹の「保護猫のストーリー」を知って支援するInstagramのライブ配信
・「かわいい猫グッズが欲しい!」それも立派な猫助けに

 

2022年2月22日、今年は2がそろった特別な「猫の日」。コロナ禍でおうち時間が増える中、室内で飼育しやすい猫人気は高まるばかり。そんな猫ブームとも呼べる昨今、テレビ番組などで芸能人による保護猫支援の活動がたびたび紹介されたこともあり、保護猫への関心や認知度が急速に浸透しつつあるようだ。

「最近、譲渡には『審査されること』と『お金がかかること』を理解した人が多く、保護猫に関する知識も以前より認知されてきたと思います」と語るのは、ネコリパブリック代表・河瀬麻花さん。常時300匹ほどの保護猫を受け入れているネコリパブリックのさまざまな活動を通して、コロナ禍の保護猫事情やオンラインで気軽にできる保護猫支援について教えてもらった。

コロナ禍で変わりつつある保護猫事情

「テレワークになったことをきっかけに、ペット可の住宅に引っ越して飼うようになった方は多いですね。特に都市部ではペットショップの猫より保護猫を選択する方が増えました」(河瀬さん)。コロナ禍において保護猫の受け皿は広がってきた一方で、保護猫の相談件数自体は急増。殺処分数は減っているものの、保健所に収容される猫の数自体は横ばいなのだそう。

ネコリパブリックでは全国の施設で約300匹の猫を受け入れている

保護猫をサポートするための一般的な方法として、近年、都心でよく見掛けるようになった保護猫カフェだが、カフェ営業自体が厳しいコロナ禍では、オンラインでのサービスも増えてきている。

全国に7店舗を構えるネコリパブリックの保護猫カフェでも、新たな取り組みとして、月額900円から支援を受け付ける月額サポーター制度を導入。これは保護猫カフェやシェルターの運営継続をサポートしてもらうためのもので、特典として、保護猫カフェのYouTube限定のお宝動画を視聴することができる。

猫写真ダウンロード特典付きの単発の寄付なども募っている

「ご自身のランチ代を我慢して寄付に充ててくれる方など、支援を募るとすぐにたくさんの方々が協力してくださいました」と河瀬さん。オンライン保護猫カフェというスタイルは、コロナ禍において定着しつつあるようだ。

1匹1匹の「保護猫のストーリー」を知って支援するInstagramのライブ配信

「ちびびは、とある保護依頼でレスキューした子です。『耳を大怪我している子がいる。なんとか助けたい!』と保護依頼が入りました。写真を見ると、本当にひどい怪我で緊急性があると判断しすぐに保護して、動物病院へ入院となりました。保護依頼主さんもできるだけ保護費を負担してくれるとのこと。しかし、ちびびの体は想像以上に弱っていました…」

これはネコリパブリックのInstagramで実際に投稿された一例で、“ちびび”という保護猫のストーリー。「Instagramで週に1回ほど約1時間のライブ配信をしています。保護猫には1匹1匹に背景があるので、猫ごとの物語をSNSにアップして、譲渡につなげていきたいです」(河瀬さん)。実際、この“ちびび”の闘病記をライブ配信した時には700人以上が視聴する反響ぶりだったという。

Instagramの配信ではお店の猫たちの様子を視聴できる

保護猫の譲渡へとつなげるPR的な側面はもちろんのこと、Instagramのライブ配信ではバッジ(投げ銭)機能を使うだけで寄付をすることも可能。今オンラインでできる最も手軽な保護猫支援と言えるだろう。

「かわいい猫グッズが欲しい!」それも立派な猫助けに

猫がモチーフのキュートな商品を定期的にリリースしている

猫の顔をかたどったかばんや、猫の手を丸めたような指輪など、猫をモチーフにしたかわいらしいアイテムたち。これはネコリパブリックが運営する「NECOREPA STORE」で販売されているアイテムだ。

東京・蔵前にはフラッグシップショップもオープンしている

「デザインからオリジナルで作っています。しっかりとしたコンセプトを持ち、猫好きじゃなくてもオシャレだから欲しいと思ってもらえるようなブランドにしたいと思っています」(河瀬さん)。その言葉通り、クオリティーの高い商品を販売しており、最近では実店舗やポップアップショップを開くなど人気を博しているという。

「NECOREPA STORE」は、そんなアイテムにほれ込んで購入すると、その金額が寄付に充てられるという“いつの間にか猫助け”がコンセプト。かわいらしいグッズが手に入る上に、猫の支援にもつながっているという両得なシステムとなっている。

ネスレ ピュリナと共同運営している「ネコのバス」

他にも、「コロナで譲渡会を開けない団体さんに、バスに猫を連れてきてもらい、本当に猫を迎えたい人だけバスに乗車してもらい面談をするという仕組みを作っています。同時に猫の様子をオンラインでも配信し、アーカイブも残しているので、気になる子がいたら問い合わせてもらっています」と、河瀬さんが語る譲渡会「ネコのバス」や、ふるさと納税制度を利用し保護猫を支援できる「SAVE THE CAT HIDA」など、こんな状況だからこその新たな仕組みも増えてきている昨今の保護猫支援。

特別な「猫の日」は、コロナ禍だからこそつながる“オンラインでの猫助け”を行ってみてはいかがだろうか。

取材・文=野宮ジュン

インフォメーション

ネコリパブリック

https://www.neco-republic.jp/

ネコリパブリック代表(@necorepublic_campaign)

https://www.instagram.com/necorepublic_campaign/

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