ライフスタイル

暮らしをもっと心地よく! おしゃれに、楽しく、無理せずできる「プラスチックフリー(脱プラ)」実践法

毎日ごみをまとめるたび、自分が出したプラスチックごみの多さに驚かされる。ラップやポリ袋、ペットボトル……。身の回りの消耗品にはたくさんの使い捨てプラスチックが使われているが、便利な反面、捨てるたびに罪悪感がある。本当は、長く使えるものを取り入れて、無駄のない暮らしを送りたい。プラスチックを減らすことを試みる「プラスチックフリー(脱プラ)」というライフスタイルに興味はありつつも、どうやって取り組めばいいのかわからないという人も多いのではないだろうか。

そんな人にオススメしたいのが、『暮らしの図鑑 エコな毎日 プラスチックを減らすアイデア75×基礎知識×環境にやさしいモノ選びと暮らし方』(中嶋亮太、古賀陽子/翔泳社)。今ある暮らしをもっと心地よくするプラなし生活の方法について教えてくれる1冊だ。プラスチックフリーは、環境にもいいが、本当にいいものを取り入れ、自分らしい暮らしを送るための手段でもあるのだという。この本では、ページをめくるだけで何だかワクワクしてくる。衣食住、生活の様々なシーン別に気軽に取り組める工夫やアイテムが写真付きで掲載され、どれもすぐに実践できそうだ。「エコバッグを使う」「ペットボトルを買わない」だけではない「プラなし」のアイデアを知りたい人も、「何から始めていいかわからない」という人も、生活を楽しみながら取り組めそうなことがたくさん紹介されている。

本書によれば、「プラスチックフリーには興味があるけれど、何から始めればいいの?」という人は、普段よく使っているもので、「素材だけ変えれば対策できるもの」から始めてみるとよいという。たとえば、食器洗いのスポンジは、ポリウレタンやナイロンなどのプラスチック製がほとんど。使ううちにボロボロになって、小さなマイクロプラスチック(5ミリ以下のプラスチック粒子や繊維)が発生し、水と一緒に下水処理施設まで流れた後、除去できなかったものはそのまま川や海へ入り込んでしまうのだとか。スポンジを天然素材に変えてみると、環境に優しいだけでなく、使い勝手も良いだろう。ガラ紡糸の綿100%の布巾は、太くて凹凸のある繊維が汚れを絡め取ってくれるから、軽い油汚れなら洗剤なしでキレイになるし、木の繊維を原料にしたセルロースのスポンジは通常のスポンジのようにオールマイティに洗えて使いやすく、吸水性も抜群。ヘチマのスポンジもとにかく繊維が丈夫で長持ちするし、見た目もかわいい。置き換えるだけだから簡単に実践できそうだ。

また、液体を固形に変えるだけでも、プラスチックごみを減らすことができるという。たとえば、浴室や洗面所のスキンケアグッズはほとんどがプラスチックボトルや詰め替えパックで、頻繁にごみになる。ボディーソープやハンドソープ、洗顔料は商品としては別のものだが、固形石鹸ならひとつで3役の効果があるので、固形石鹸に変えてしまえば節約にもなるし、包装は紙箱や包み紙だけだからごみも減るだろう。本書によれば、成分の大部分が水の液体石鹸に比べて、固形石鹸は石鹸成分が凝縮されているので洗浄力が高く水分が少ない分、雑菌が繁殖しにくいという。合成界面活性剤フリーや防腐剤フリーなどシンプルな成分のものが多いので肌にも優しいようだ。

さらに、この本では、外出先でプラスチックを減らす方法についても教えてくれる。エコバッグ、マイボトルはもちろん、タンブラーやストロー、カトラリーなど、たくさんのおしゃれで機能的なアイテムを紹介してくれるほか、買い物の時のちょっとした工夫も紹介してくれるから、すぐに試してみたくなる。

エコな暮らしというと、「生活が多少不便になっても我慢」というストイックなイメージを抱く人も多いかもしれないが、そんな考えは気負いすぎなのかもしれない。大切なのは、続けていくこと。本書に掲載されている「プラスチックフリー」を実践していくと、自然素材を選ぶことで身の回りのものがセンスアップするなど、楽しい変化が見えてくるだろう。自分でよく考えて選んだものは、日々をより豊かにしてくれるに違いない。あなたも、日常生活に本当にいいと思うものを取り入れてみては。自分らしく心地よい暮らしを送るためのヒントがこの本には詰まっている。

文=アサトーミナミ
記事提供=ダ・ヴィンチWeb

この記事で紹介した書籍ほか

暮らしの図鑑 エコな毎日 プラスチックを減らすアイデア75×基礎知識×環境にやさしいモノ選びと暮らし方


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