掃除・収納

たった5つの手順でピカピカに!放置しがちな窓回り&サッシの大掃除入門

目次

おそうじ・収納アドバイザーとして活躍する大津たまみさんに、すぐに実践したくなる掃除テクニックなど生活に役立つアイデアを教えてもらう「お掃除連載」。

1年分の汚れがたまった窓回り&サッシ(窓枠)は大掃除のネックの一つ。窓ガラスが曇っていると部屋に差す日の光が遮られ、部屋の雰囲気も暗くになってしまいそう。今回は、手間を掛けずに窓回りをキレイにするコツを教えてもらいました。

「窓ガラスは部屋側である内側と外側では汚れの質が違います。内側の汚れは触った時の手あかやほこり。そして外側には泥や砂、花粉や黄砂が付着しています。鳥のフンがこびり付いてしまっていることもありますよね」と大津さん。

1年のスタート、ピカピカの窓からはいい運気も入ってくるかも!

サッシはぬらす前にほこりを取る!

窓ガラスをぬらす前に、まずはサッシから掃除を始めることが最初のポイント。

窓やサッシには細かいほこりがこびり付き、下部には砂が詰まっていることも。

「窓掃除は最初にぬらしてしまいがちですが、それは厳禁!水を含んでほこりが泥になると、べったりこびり付いてしまい、かえって汚れが取りにくくなるんです。乾いた状態でほこりを取るときに便利な道具は、ハケです。これで窓とサッシの表面の細かいホコリを落としてから、サッシの下部にたまった砂やほこりをハケでかき出しながら、ハンディークリーナーなどの掃除機で吸い取ります」(大津さん)

隙間の汚れは、「Jブラシ」や歯ブラシを「へ」の字に曲げたものでかき出すと便利。

「最後に、しつこい汚れを水で流しながらブラシでこすって落とします。このとき、ホースで水を流すよりもペットボトルに水を入れて少しずつ流すほうが節水にもなって楽ちんですよ」(大津さん)

要らない布などでから拭きをしたらフィニッシュ!

スクイジーでピカピカの窓ガラスに

外側の窓ガラスの汚れはほこりが主体で、水で落とせるので洗剤は使わなくて大丈夫。水拭きでピカピカにできるとのこと。

「まずは、水でぬらして絞った雑巾で窓ガラス全体の汚れを拭き、鳥のフンなどのこびり付いた汚れは、要らなくなったクレジットカードなどを使ってこそげ落としましょう」(大津さん)

ここまで終わったら、霧吹きやぬれた雑巾で窓を水でぬらします。

「ここでスクイジーという道具を使うと、水を切りながら汚れも同時に落とせるので便利ですよ。スクイジーは、ゴムがピタッと窓ガラスに吸い付くような密着性の高いものがおすすめ。ゴム部分が交換できるものだとより便利です」(大津さん)

スクイジーでしっかりと水気を切ることができる

仕上げにマイクロファイバークロスで拭き上げると、窓ガラスがキラキラに!

皮脂汚れが付いた内側の窓の洗い方は?

キッチンの近くで油がこびり付いていたりと、部屋の内側の窓は、油汚れが付いているので水だけで汚れが落ちるか不安…。

「内側のサッシの汚れには、中性洗剤を使います。ここでも、窓ガラスをぬらす前に、まずは先に鍵やサッシを先にキレイにしましょう。スポンジに中性洗剤を少し含ませて、こすって汚れを落としたら、水拭きしてからから拭きして汚れと洗剤を落とします」(大津さん)

続いて、窓ガラスの汚れを落とす作業へ。

「窓ガラスの油脂汚れを落とすには、お湯を使って溶かしながら拭くと効率的。42℃くらいのお湯に浸して、軽く絞った雑巾を使って窓全体を拭いてください。スクイジーで水を切り、仕上げにファイバークロスで拭き上げるのは、外側の窓と同じです」(大津さん)

ゴムパッキンのカビ落としも忘れずに

結露が原因のカビが生えてしまったサッシのゴムパッキン。どうすれば予防できる?

「温度、湿度、栄養素の3つがカビの原因です。結露対策をすることはもちろん、部屋にたまるほこりには人間の皮脂も含まれているので、カビの“栄養素”になってしまうことに。マメにほこりを落としてあげることもカビ発生の予防になります」(大津さん)

それでも生えてしまったカビには、カビ取り剤をこより状にしたキッチンペーパーに含ませてから、15分ほど張り付ける“湿布法”が効果的。

「ゴムパッキンのカビには根があるので、表面だけを漂白してもすぐにカビが復活してしまいます。じっくり時間をかけて、根こそぎカビを落としましょう」(大津さん)

カーテン回りも掃除すれば効率アップ!

「せっかく窓ガラスをピカピカにしても、カーテン回りが汚れていては完璧とは言えません。カーテンレールの上にほこりがたまっていたり、カーテンそのものにもほこりや皮脂汚れが付いていたり、結露が原因のカビが発生していることもあるんです」(大津さん)

窓掃除と同時にカーテン回りも掃除すれば、一度の作業で窓回り全体がピカピカに!

おうちでカーテンを洗濯するには、「外したカーテンからフックを外したら、目立つ汚れがある場合は、まずは酸素系漂白剤で漬け置き洗いをしましょう。すすいで水気を絞ったら、洗濯機の中で傷まないようにカーテンを蛇腹に折って洗濯ネットに入れ、中性洗剤で手洗いコース、またはドライコースで洗ってください。早く乾かしたいなら、脱水は長めに。そのままカーテンレールにつるして干せばOK!」(大津さん)

カーテンの洗濯中に、カーテンレールを掃除すれば効率的。

水拭きのときは、乾いた雑巾を下に置くと水滴が落ちてこない

「カーテンレールにたまったほこりは、乾いたままでモップやハケ、ブラシを使って落とし、掃除機で吸い取ります。それから水拭き、から拭きで汚れを落とすという手順はサッシの掃除と同様です」(大津さん)

取材・文=本嶋るりこ イラスト=ヨシカワミノリ

大津たまみ

1970年生まれ、愛知県出身。一般社団法人日本清掃収納協会会長。株式会社アクションパワー取締役会長。一般社団法人生前整理普及協会代表理事。清掃収納マイスター1級認定講師。「お掃除お片づけ」のプロとして30年以上のキャリアをもつ清掃業界のカリスマ的存在。年間200本以上の講演のほか、テレビ・雑誌・ラジオなどで片づけや掃除法を伝授する

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