掃除・収納

不要なものを処分して快適な暮らしを!整理収納アドバイザーが教える断捨離のコツ

目次

・断捨離することのメリット
・断捨離を上手に、スムーズに行うためのポイント
・身近なものから手放し、徐々にステップアップしていく
・残すものと処分するものの分別方法

 

今年も残りわずか。いよいよ年末の大掃除をしなくては…と、ため息が出てしまう人も多いのではないでしょうか。スッキリした気持ちで新年を迎えるには、思い切った掃除をすることはもちろん、日ごろから整理収納を心掛け、身軽な生活をすることが重要なポイントです。そこで、大掃除を機に快適な暮らしをかなえる断捨離のコツを、整理収納アドバイザーの中山真由美さんに教えていただきました。

断捨離することのメリット

一つめは、探しものをすることがなくなるということ。スペースにもゆとりができて、今まで探しものにかかっていた時間もなくなるため、精神的に余裕が生まれるというメリットもあります。さらに、自分にとって必要なものだけになると、ものを大切にできる、落ち着いて物事を考えられる、といった自分自身の心の変化から、人にも優しくなれ、人間関係が良好になることも断捨離の魅力なんです。

断捨離を上手に、スムーズに行うためのポイント

ものを処分する時は、消費期限が表示されている食品のように、何か一つの目安がないと捨てにくいものですよね。だから自然と腐らないものや、劣化しにくいものが残ってしまうんです。そこで断捨離をスムーズに行うためには「断捨離体質」を身に付けることがコツとなります。「断捨離体質」になれば、初めはなかなか捨てられずにいても、最終的には不必要なものだけを、どんどん捨てられるようになり、買い物をする時も先を見越した賢い買い方ができるので、無駄遣いもなくなります。

身近なものから手放し、徐々にステップアップしていく

断捨離をするには習慣や訓練が必要です。はじめは食品など、手放す期限が明確で身近なものから、次に日用品などあまり愛着のないものを。最終的には衣料品や思い入れの深いものといった、愛着のあるものへ徐々にステップアップしていくといいでしょう。特に女性は化粧品を多くお持ちかと思いますが、実は化粧品も食品のように使用期限があるんです。開封したマスカラは3カ月、ファンデーションやアイカラーは1年となっているのを知ると、一気に捨てられるはず。身近なエリアから手をつけて習慣化していくと、どんどんものを捨てられる体質になっていきますよ。

残すものと処分するものの分別方法

ここではカテゴリー別に、残すものと処分するものの分別方法をご紹介します。

<本・雑誌>

本や雑誌は、一気に断捨離してしまうとリバウンドしやすいアイテム。だから3カ月ほど時間をかけて、訓練することがポイントです。まずは、自分が読んでいない本を把握すること。本棚の本は、読んだら右側に置くというような“置き方のルール”を決めてみましょう。すると、自然に読まない本だけ左側にたまります。その読まない本を手放す基準として、処分できるものは古本屋さんに持っていくこと。古本屋さんを自分の本棚と考えて、読まない本はそこに置いておく。さらには、読んだ本は売るというサイクルができるといいですね。

<衣類>

断捨離というと、まずは洋服からという方がほとんど。それだけ皆さんが、大量に着ない服をたくさん持っているという自覚があるんですね。でも1年着ない服は来年も着ないもの。1年を目安にして仕分けしましょう。ただ、ボロボロでも何年も着ているものなら、それはお気に入りの服だから、手放さなくてもOK。たとえ新品でも着ないものは、なるべく早い段階で手放す方が、その服を次に生かすことができるのでお薦めです。

<食器>

食器も衣類同様、1年を目安にチェック。日本は四季があるので、その季節料理に合った食器を使わなかったなら、来年も使うことはないと考えましょう。その際、割れたり欠けたりしていないものを処分するのが心苦しいという方は、袋を二重にするなど直視しない工夫をして罪悪感を軽減するか、リサイクルショップへ持ち込みを。処分する際に、お清めの塩を入れ感謝の気持ちを表すなど、儀式化すると気持ちも楽になると思います。

<写真・絵本・おもちゃ>

写真は撮った瞬間から思い出になりますから、バラバラになったものはできるだけ時系列でまとめて、それから自分がよく写っているものだけを残していく。若い方なら業者さんにデータ化してもらってもいいし、年配の方ならすぐに見られるような状態にしておいて定期的に見返すといいでしょう。

絵本は、親子間の思い出として捉えること。ものの価値は時と共に変わっていくものですから、そこを大切に、思い出箱に入れ、記念日などに手に取ってみること。そのうちに、十分見たねと手放せる時が必ずやってきます。

おもちゃは、使用頻度別に分けておくこと。小さなお子さんの場合は、何か買ってあげるタイミングで手放す、おもちゃ箱に入るだけ買うというルール決めをしておきます。お子さんの作品を手放せない場合は、お子さんの成長に合わせて、その都度、とっておきたいと思う親御さんの心の整理をつけること。1年に一度は見て、折り合いをつけていき、手放せる時を待つといいでしょう。

取材・文=三上美保子

中山真由美

Ritta Stanza代表。整理収納アドバイザーとして2007~2019年12月まで人材派遣会社にて整理収納ビジネスを展開。2020年独立し、現在フリーとして活動中。現在もTV・ラジオ・新聞など数々のメディア出演、雑誌掲載、本の出版、商品監修など業界のトップランナーとして活躍中。

公式サイト:https://rittastanza.com/

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