掃除・収納

使い捨て歯ブラシ、ため込んでいませんか?有効活用して隙間汚れをピカピカに!

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排水溝や便器の隅など細かい場所の汚れを落とすのに、定番の道具といったら使い古しの歯ブラシ。けれど、毛先が広がった歯ブラシでは、ちゃんと汚れが落とせません。理想的なのは、旅行先などでもらった使い捨て歯ブラシ。その便利な活用法をお掃除のプロ・大津たまみさんが教えてくれました。もちろん、「使い捨て歯ブラシを持っていない」という方のために、使い古しの歯ブラシをひと工夫して使えるようにするノウハウも伝授!

ため込んだ使い捨て歯ブラシを有効利用

使い古しの歯ブラシをお掃除に再利用している人も多いはず。けれどヘタって広がった歯ブラシでは、汚れに毛先が届かず、細かい場所の汚れを落とすことができません。お掃除におすすめなのは、ホテルなどでもらえる使い捨て歯ブラシです。未使用の歯ブラシをもったいないからと、引き出しにため込んだままの人も多いのでは?そんな歯ブラシは、お掃除で有効活用しましょう。

「使い捨て歯ブラシがないという場合、使い古しのものでも毛先がそろっているならお掃除に使えますよ。広がってしまった歯ブラシしかなくても、開いた部分をハサミでカットして毛先がそろうようにすれば使えるようになります」(大津さん)

角度をつけた “へブラシ”で隅々をお掃除

使い捨て歯ブラシがお掃除に向いている理由の一つは、素材が柔らかめのものが多いので手で簡単に加工しやすいから。手で90度の角度に外側に折り曲げてへの字型の“へブラシ”に加工すれば、普通の掃除ブラシでは落としにくい隅々の汚れに届くようになります。上からの力が加わるので、真っすぐなままの歯ブラシよりも少ない力で汚れを落とすことができます。90度なので、サッシや棚などの角まで届くのが魅力です。

「逆方向(内側)に曲げれば、便器の隙間など上方向の細かい汚れ落としにも便利に使えますよ。固い素材の歯ブラシなら、ライターで少しあぶると曲がりやすくなりますよ。曲げてから水で冷やせばまた固くなります」(大津さん)

※ライターの取り扱いには十分気を付けてください。やけどしないよう、顔から離して点火ください。

粘着テープで束ねて使いやすくカスタマイズ

用途に合わせて複数の歯ブラシを布の粘着テープなどで束ねてカスタマイズすると、より使いやすくなります。

「例えば、3本の歯ブラシを背中合わせにして束ねると、洗面所の排水溝など筒状の部分の汚れが落としやすくなります。また、3本を並列に連結して幅広にすれば、エアコンフィルターのほこり落としなどに使いやすくなりますよ」(大津さん)

歯ブラシは乾いたほこりを落とすのに最適!

歯ブラシを使った掃除というと水にぬらしてこするイメージが強いかもしれませんが、実は乾いた汚れを落とすのにおすすめ。なぜなら、毛が細かく柔軟性があるで、網目や小さな溝などの細かいところにも毛先が入り込み、ほこりを落とすことができるから。

「パソコンのキーボードや家電のコードなど、落としにくい隅々のほこりや汚れを落とすことができますよ。毛が柔らかいので、細工が細かいジュエリーの汚れ落としにも便利です」(大津さん)

“歯ブラシ掃除法”の弱点は?

プラスチック製の歯ブラシの弱点は、熱に弱いこと。熱湯がかかるとクシャクシャになって使えなくなってしまうので、お湯を使う掃除の時には要注意。

「掃除用の歯ブラシを再利用する時は、しっかり水気を切って保管しましょう。カビの原因になってしまいますよ」(大津さん)

旅行や出張先のホテルでもらった歯ブラシは掃除に大変役立つ便利グッズです。数本を連結させて使うなどちょっとしたアイデアを生かして、歯ブラシを有効活用しましょう!

取材・文=本嶋るりこ イラスト=ヨシカワミノリ

大津たまみ

1970年生まれ、愛知県出身。一般社団法人日本清掃収納協会会長。株式会社アクションパワー取締役会長。一般社団法人生前整理普及協会代表理事。清掃収納マイスター1級認定講師のほか、ジュニア片付け収納マイスター認定講師、風水師の資格も。「お掃除お片づけ」のプロとして30年以上のキャリアを持つ清掃業界のカリスマ的存在。年間200本以上の講演のほか、テレビ・雑誌・ラジオなどで片づけや掃除法を伝授する

 
 

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