掃除・収納

水回りのキレイは開運の要!ぴかぴかキッチンをキープする6つのオキテ

目次

おそうじ・収納アドバイザーとして活躍する大津たまみさんに、すぐに実践したくなる掃除テクニックなど生活に役立つアイデアを教えてもらう「お掃除連載」。

今回は、こまめな掃除をサボると後が大変なキッチン周り。油汚れや水回りのカビなど、いつの間にか手を付けられない状態になっていることはありませんか?そんな悩みを持つ人に、キッチンをキレイにキープしておく6つのポイントを教えてもらいました。

たまってしまった汚れは、落とすのが一苦労。面倒だからと後回しにして、さらに汚れがたまっていく…。「そんな悪循環に陥らないためには、汚れを予防する、“予防清掃”の考えを取り入れるのがおすすめです。これからご紹介する6つのオキテを守るだけでOK!いずれも日常のキッチンでの作業の合間にサッとできるお手軽な方法です。ぜひ、実践してキッチンをぴかぴかにキープしましょう!」(大津さん)

●汚れたらすぐに拭く!

キッチンの汚れで気になる場所といったら、やっぱりガスコンロ。油汚れのベトベトは、放置しておくとそのまま固くこびり付いて、ますます掃除が大変に!

「汚れたら、放置せずにすぐに拭くのが第一のオキテ。特にコンロの油汚れは、熱で溶けたものが冷えて固まって、さらにまたコンロを使うことで、再び油が溶けて固まって…その繰り返しで油汚れがどんどん層になってしまうんです。だから、そうなる前にコンロを使ったら、すぐにサッと油を拭き取ることが大切です。コンロが熱を持っているうちは油が溶けている状態で取れやすいので、キッチンペーパーやクロスで軽く拭くだけで汚れが落ちます。ただし火傷に気を付けてください」(大津さん)

シンク回りに生えるカビの予防も大事。カビの予防には、水滴を残さないでおくことが大原則で、スポンジなどでぬめりを洗い流したら終わりではないのだそう。「シンクの掃除は、拭き上げることが本当のフィニッシュ。カビの発生を防げるだけでなく、カルキの成分で白い水あかがこびり付くことも予防できるんです」(大津さん)

コンロの周りに物を置かない

ガスコンロの周りに調味料やキッチンツールを置きがちだが、物を置かないことがオキテ

ガスコンロのそばに置いてある調味料の瓶は、跳ねた油でベトベトになりがち。「よく使う調味料はコンロの周りに置きっ放しにしないことが汚れ予防の秘訣(ひけつ)です。あらかじめセットで箱などに入れてまとめておいて、普段は食器棚やキッチンの引き出しにしまっておきましょう」(大津さん)

必要な時だけ出して使って、終わったらしまう、を徹底すればコンロ周りの油汚れを掃除する時の手間が格段に減ります。

冷蔵庫のドアポケットの底にキッチンペーパーを

冷蔵庫のドアポケットに、茶色いシミがこびり付いてなかなか取れない経験をした人も多いのでは。大津さんによると、飲み物や調味料などの液垂れが乾いてこびり付いてしまうのだとか。隅の方にたまったほこりを取るのも手間がかかるので、これらも汚れる前に予防しておけるアイデアを紹介。

「ドアポケットの底にキッチンペーパーを置くだけで、紙に液垂れを吸わせて汚れたらゴミ箱にポイ!また新しいキッチンペーパーに取り替えれば、すぐに清潔になります。上級編としては、100均のお店で売っている透明なビニールのテーブルクロスをドアポケットのサイズに切って敷くこともおすすめです。見た目を損なわず、汚れ予防ができますよ」(大津さん)

ゴミ袋は重ねて入れる!

ゴミ箱から漏れる臭いもキッチン周りの悩みの一つ。

「ゴミ袋の臭いは、生ゴミなど水分が袋から漏れてしまうことが主な原因。臭いを防ぐためには、ゴミ袋をあらかじめ2枚重ねて入れることが秘訣です。漏れていない時には、ゴミ捨ての時に外側の1枚をゴミ箱に残して取り替えれば大丈夫。ゴミ袋を無駄にしなくてすみますよ」(大津さん)

ゴムパッキンには蝋(ろう)を塗る

シンクの隙間にゴムパッキンが使われているキッチンだと、そこに水あかがたまったり、カビの温床になってしまうことも。

「そんな汚れも一手間で予防することができるんです。その方法は、ろうそくの蝋をあらかじめゴムパッキンの部分に塗りつけておくことです。蝋は水をはじく性質=撥水性があるので、カビや水あかの防止になります」(大津さん)

排水口のぬめりは泡で落とす!

キッチンで一番、掃除したくない場所といったら、ドロドロにぬめった排水溝。「ここも普段の一手間で、格段に掃除しやすくなるんです」と大津さん。

生ゴミのカスなどがこびり付かないようにマメに拭くことはもちろんですが、それも面倒というのであれば、丸めたアルミホイルや10円玉を入れておくだけでも、金属イオンの効果でかなりぬめりが発生しにくくなるとのこと。

すでにぬめっている排水溝の簡単な掃除法については「泡で落とせばいいんです。排水口に重曹をふりかけて、100mlの水に小さじ1/2のクエン酸を入れて溶かしたものを吹きかけます。ブクブクと泡が立つので、しばらく放置してから水で流すとぬめりがスッキリとキレイになります」(大津さん)

クエン酸は、使い切れなかった穀物酢の余りでも代用が可。1カ月に1回程度これをすれば排水溝をぴかぴかにキープできる!

「ただし、泡で落とす方法は、排水口が詰まっていたり、ひどい臭いが発生するほどの汚れには通用しません。そこまでの汚れは、排水溝専用の洗剤を使って落としてくださいね」(大津さん)

面倒なキッチン周りの掃除もアドバイスを駆使して、きれいな状態をキープしよう!

取材・文=本嶋るりこ

大津たまみ

1970年生まれ、愛知県出身。一般社団法人日本清掃収納協会会長。株式会社アクションパワー取締役会長。一般社団法人生前整理普及協会代表理事。清掃収納マイスター1級認定講師。「お掃除お片づけ」のプロとして30年以上のキャリアをもつ清掃業界のカリスマ的存在。年間200本以上の講演のほか、テレビ・雑誌・ラジオなどで片づけや掃除法を伝授する

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