エンタメ

2023.06.15

福士蒼汰、Huluオリジナル「THE HEAD」Season2で念願の海外進出！「20代のうちに海外に挑戦する夢がかなった」

日本では2020年6月より現在まで世界90カ国で放送・配信され、日本ではHuluにて独占配信中の日欧共同製作の大型国際連続ドラマ「THE HEAD」。Season1には、日本から山下智久がメインキャストの一人として出演するなど、大きな話題を呼んだ。地球上で最も隔離された場所＝“南極”にひっそりと佇む陸の孤島・科学研究基地で起きた連続殺人事件をめぐる極限心理サバイバル・スリラーの続編が、2023年6月17日（土）よりHuluにて独占されることが決定。

待望のSeason2では、新たな隔絶された場所＝太平洋のど真ん中を航海する“巨大貨物船を装った＜科学研究基地＞”を舞台に、シチュエーション・スリラーが展開。日本から人気俳優・福士蒼汰が、優秀なエンジニア・ユウト役としてメインキャストで出演している。そんな彼に今回インタビューを行い、初の海外作品出演への思いなどを聞いた。

©️Hulu Japan

――本作にご出演が決まった際の率直なお気持ちをお聞かせください。

「今回はオーディションではなく、オファーをいただきました。監督やプロデューサー陣とオンラインミーティングをしたのですが、その際はとても緊張しました。正直不安な思いを抱えながら顔合わせをしました。でも、ユウト役を僕に託してくれたことがうれしかったですし、覚悟が決まった瞬間でもありました。

『20代のうちに海外に挑戦したい』という夢があったので、それがようやく29歳の年にかない、すごくうれしかったです。それと同時に、どこまでやっていけるかは未知数で英語も独学でしか勉強してないため、『果たして本当に通用するのか』というドキドキや不安がありました。でも、やるしかないですし、やりたい作品だったのでうれしい気持ちの方が強かったです」

――Season1をご覧になってのご感想と、Season2のシノプシス（あらすじ）を初めてお読みになった際のお気持ちをお聞かせください。

「Season1は配信された直後に視聴していました。出演されていた山下さんにとっても初の海外作品とのことでしたので、『日本からたった一人出演されていてすごいなあ、良いなあ』と思いながら見ていたのですが、まさか2年後にSeason 2が制作され、自分が出演することになるとは想像もしていませんでした。

山下さんからもいろいろお話を伺い、『監督もプロデューサーも良い方々だから、安心して臨んでいいよ』とアドバイスをいただいたので、安心して自分の役を演じられたかなと思います」

――福士さんが演じたユウトは、どんなキャラクターですか？

「ユウトは、コンピュータに精通している青年で、ブラックやホワイト、グレーといったいろいろな仕事で大金を稼いでは休むというキャラクターです。仕事に対してすごく真面目というよりかは、ライトで楽観的な性格の持ち主なんです。普段はサバイバル系のゲームが好きでプレイしている設定ですが、そんな彼がリアル・デスゲームのようなところに追い込まれたらどう行動するのか…というような想像を、監督やアクティングコーチと話しながら膨らませていきました。

また、彼はコンピュータを扱うこともあり、ロジカルな性格なので、『○○が殺されたから、犯人は○○の傾向があるのかもしれない。だから犯人の可能性があるのは、このメンバーだ』というように物事を論理的に考える人だな、と感じました。恐怖に怯え続けたり、暴力的になったりする登場人物がいる中で、ユウトは冷静さを失わないキャラクター。そういった部分は僕自身と似ている気がします」

――5月30日に30歳を迎えられましたが、駆け抜けてきた20代を振り返ってのお気持ちと、30代で成し遂げたいことをお聞かせください。

「今まで勉強してきた英語や体作りなどを、より自分の身になるように継続して行くことが第一。そして、海外作品にももっと挑戦していきたいです。今回の作品が第一歩。第二歩、第三歩とつなげられるように努力を重ねたいと思います。

自分が20代のうちに海外作品に出演したかった理由の一つは、後輩たちに『日本生まれ日本育ちの20代でも、海外に挑戦できるんだ』と思ってほしかったからです。そうすればもっと海外を目指す人が増えていくと思うし、海外進出は日本の役者にとっても、良いことだと僕は思います。自分がそのパイオニアになれればという夢がずっとあって、今回一つかなえることができたので、その道をきちんと整えていくためにも、これまで積み重ねてきたことを今後も継続して行うことが必要だと思っています」

――本作をご覧になる皆さんへメッセージをお願いします。

「本作は、船の上で逃げ場がない中、犯人が誰かも分からないというスリリングな展開となっています。このインタビューが掲載される時にはまだ詳細は内緒なのですが、海外作品ならではのサプライズも用意していて、一度で二度楽しめる作品になっています。ぜひご覧になってください」

――最後に、福士さんご自身のお部屋のこだわりをお聞かせください。

「照明も兼ねているプロジェクターがあり、時々、寝る前にプロジェクターを使って作品を見たりしています。自宅で過ごす時間は落ち着いたものにしたいので、ソファーなどのインテリアは茶系のウッディーな色味の物が多いです。落ち着いた雰囲気の中に、ブラックの足がポイントのガラステーブルを置いて部屋のアクセントにしています」

取材・文＝中村実香　撮影＝皆藤健治