エンタメ

軽食やおやつだけじゃもったいない!ホットサンドを“定食”で楽しむレシピ本

キャンプ用品として、またお手軽なおうちごはんのアイテムとして一時は品切れするほどの大人気となったホットサンドメーカー。これからの季節、挟んで焼くだけで熱々のおいしい食事が完成するホットサンドメーカーはより役立ってくれるはず。でも、軽食としてはアリだけどちゃんとした食事としてはちょっと……と思っている人も多いのではないだろうか。

そこで役に立ってくれそうなのが、食事としてのホットサンドを楽しむためのレシピ本『ホットサンドの定食アイディアレシピ』(西荻ヒュッテ、幕田美里/コスミック出版)。本書は東京のJR中央線西荻窪駅南口すぐにある山小屋バル「西荻ヒュッテ」の店長がランチ営業を始めた際、「狭いキッチンでも対応できる」「アウトドアのイメージがある」などお店の設備とイメージを考慮して無理なく作れるよう考案した「ホットサンド定食」の本。「定食」とされているだけあって、ホットサンドのほかにサラダや箸休めも紹介されているのが特徴だ。

250種類以上を生み出してきたというだけあって、どのホットサンドも組み合わせに工夫があり、断面のビジュアルを見るととても食欲をそそられる。付け合わせもパパっと作れるのにオシャレさがあっておいしそう……! 筆者も早速、「定食」として作ってみた。

ハニーマスタードチキン、じゃがいものガレット、大根とホタテ柚子胡椒マヨ、セロリと柿のなます

本書で紹介されている「定食の内容」に沿って、今回は「ハニーマスタードチキン」「じゃがいものガレット」「大根とホタテ柚子胡椒マヨ」「セロリと柿のなます」をチョイス(トップ写真)。こうして「定食」として組み合わせると、まさにお店で食べる素敵なカフェランチになる。さすがバルの店長が考案したレシピ!

ホットサンドは、マヨネーズと塩コショウをなじませて片栗粉をつけてあげ焼きし、ハチミツ、粒マスタード、酒、醤油で作ったタレに絡めた鶏むね肉と、スライスチェダーチーズ、紫玉ねぎ、ルッコラを挟んで焼いたもの。

マヨネーズの効果でしっとりジューシーに仕上がった鶏むね肉を、粒マスタードとハチミツ、醤油の酸味・甘み・辛みが絶妙なバランスで包み込み、玉ねぎのシャキシャキした食感、チェダーチーズの濃厚なうまみが一体になっている。これはおいしい……!

付け合わせのサラダ「大根とホタテ柚子胡椒マヨ」と小鉢「セロリと柿のなます」も、切って和えるだけの簡単メニューでありながら、食材のどれが欠けても成立しない完成された味わい。柿は干し柿のねっとりとした食感と甘みがあってこそのため、作る際は普通の柿ではなく干し柿で作ってほしい。サラダの方も、大根とホタテの淡白な味わいを柚子胡椒がしっかりと引き締めていて絶品だ。

アップルチーズパイ

もう1つ、本書にはスイーツのレシピもいくつか紹介されていたので、その中から寒い季節に食べたい「アップルチーズパイ」を作ってみた。バターを塗ったホットサンドメーカーにパイシートを広げ、刻んだりんごに砂糖、レモン汁を合わせてレンジで加熱した煮りんご、クリームチーズ、メープルシロップを包んで焼けば完成。

クリームチーズをプラスしていることで普通のアップルパイより濃厚なのに爽やかさもあり、味のオシャレ度が格段にアップしている。メープルシロップの風味も相まって、ホテルのスイーツとして出てきそうな味だ。作り方もオーブンの予熱や生地の形成など面倒な手間がなく、普通に作るよりずっとお手軽!

ホットサンドメーカーは今までも使っていたが、この『ホットサンドの定食アイディアレシピ』に出会ったことで、より使い方の幅が広がったように思う。これなら、晩ごはんにホットサンド、なんて献立もまったく問題なさそうだ。ホットサンドメーカーを買ったもののイマイチ使いこなせていない……と感じている人は、本書でバリエーションや組み合わせを充実させて、「必需品」といえるくらいに使い倒してみては?

文=月乃雫
記事提供=ダ・ヴィンチニュース

この記事で紹介した書籍ほか

ホットサンドの定食アイディアレシピ

著: 西荻ヒュッテ
出版社: コスミック出版
発売日: 2021/10/21

共有

最新記事

人気の記事

カテゴリ

TOP