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オーブントースターってこんなに便利!メリットと秘蔵のレシピ教えます

目次

ちょっと手狭なキッチン。「朝、パンを焼くだけのためにオーブントースターを買うのもどうだろう?」と迷っている人はいませんか? 実は、オーブントースターで作れるお手軽レシピは数知れず。ガスコンロやIHクッキングヒーターを使う調理より使い勝手がいい面が、たくさんあるんです。数々のメディアで腕を振るうプロのフードスタイリスト、上田友子さんがオーブントースターのメリットを伝授! おいしくてビジュアルも美しいカンタンレシピも教えてくれました。

【メリット①】セットすればOKで調理がカンタン!

オーブントースターの何よりのメリットは、材料を庫内に入れてタイマーをセットするだけで、後は焼き上がりを待つだけというカンタンな調理工程。「炊飯器のスイッチを入れ忘れた!」なんていう時でも、パンや餅などのストックさえあれば入れて焼くだけで主食になるのでとても便利です。

「基本的には、ベースとなる食材を用意したら、トッピングを乗せて焼くだけ。事前の調理工程としては材料をカットするくらいなので、初心者にもカンタンにおいしい料理が作れるのがオーブントースターの良いところです」(上田さん)

庫内に複数の食材を入れれば、焼き上げる工程をひとまとめにすることもできるので、さらにカンタンです。

「例えば、アヒージョやグラタンなどを作る時は、薄く切ったバゲットを同時に入れて焼けば、ディップして食べる準備を一石二鳥でできますよ」(上田さん)

【メリット②】目で確かめられるので失敗が少ない!

オーブントースターは、焦がしてしまう失敗が少ないのが利点。なぜなら、フライパンやガスコンロ付属の魚焼き器などの直火よりも熱源のパワーが弱めだから。ワット数を切り替えられるタイプなら、さらに焼き加減が調整しやすくなります。

「一般的なオーブントースターは、のぞき窓から庫内が見えやすい構造なので、しっかり焼き加減を見守りながら調理しましょう。“あっという間に真っ黒焦げ!”といった事態は避けられますよ。こんがりした焼き目はビジュアルも良く、来客時のパーティーなどでサッと出せる料理にも向いています」(上田さん)

【メリット③】予熱要らずの時短調理!

熱源から直接庫内の材料に熱が届くオーブントースターは、ファンで庫内を温めるオーブンよりも早い時間で焼き目が付くので時短にもつながります。

「スイッチを入れればすぐに庫内に熱が回るので、オーブンのように予熱の時間が要りません。そこでも調理時間の短縮ができます」(上田さん)

魚焼きグリルの代用として使えば、使用後のグリルを洗う面倒な手間が省けるのも嬉しいところ。ただし、魚から出る脂が庫内にこびりつくと悪臭の原因に。

「魚を焼く時には、魚焼き用のくっつかないアルミホイルで包み焼きをするとニオイが付かないのでおすすめです。専用のアルミホイルがない時は、普通のアルミホイルの上にクッキングシートを敷いて、その上に魚を置いて包むとくっつかずに焼き上げることができますよ」(上田さん)

【カンタンレシピ①】パーティーで喜ばれる!野菜とタコのアヒージョ

材料をオリーブオイルに浸して焼くだけで、オシャレなスペイン料理・アヒージョができ上がり! 薄切りバゲットも同時に焼けて一石二鳥♪

材料

茹でタコ…50g
ブロッコリー…切り取った4房
ミニトマト…3個
マッシュルーム…2個
ブラックオリーブ(スライス)…適量
オリーブオイル…適量
ニンニク…1片
唐辛子(輪切り)…1/2本
バゲット(1cm幅)…適量
塩…適量

作り方

1.ブロッコリーはあらかじめ4房を切り取っておきます。ニンニクは薄切りに、マッシュルームは縦半分に、茹でタコは食べやすい大きさに切ります。ミニトマトは加熱中に皮が弾けないように包丁で小さな切り込みを入れておきます。

2.耐熱の器に 1 、ブラックオリーブ、唐辛子を入れます。

3. 2 に素材が2/3ほど浸る量までオリーブオイルを注ぎ入れます。

4.オーブントースターへ 2 を入れたら、油がハネて庫内が汚れるのを防ぐため、アルミホイルを軽くフタのように乗せます。

5.オイルが沸々と煮えるまで、約10分ほど加熱します。1cmの厚さに切ったバゲットを数枚同時に入れて、色良く焼けたら先に取り出します。

6.バゲットに熱々の具材を乗せたら、お好みで塩をふりかけて食べます。

ポイント

「アルミホイルをかぶせる時は、軽く乗せることがポイント。しっかりとフタをしてしまうと、アルミホイルの中で蒸気がこもってオイルに落ちてしまい、油と反応してハネが激しくなってしまうからです。食べ終わって残ったオイルにはニンニクの香りが付いているので、パスタや炒め物に再利用するのもおすすめですよ」(上田さん)

【カンタンレシピ②】晩酌のおつまみに!こんがりカリッと油揚げピザ

油揚げの上に具材を乗せて焼くだけの超カンタンな和風のおつまみ。こんがり焼き上げた油揚げのサクッとした食感は、オーブントースターのレシピならでは。

材料

油揚げ…1枚
味噌…小さじ1.5杯
しらす…大さじ2杯
青ネギ…1本
マイクロリーフ(アマランサス)…あれば適量
ラー油…適量

作り方

1.油揚げの上面全体に味噌を塗って、パラパラとしらすを全体にトッピングします。

2.オーブントースターに 1 を入れ、3〜4分ほど加熱します。こんがりとした焼き色が付いたら庫内から取り出します。

3.食べやすい大きさに切ったら、小口切りにした青ネギを散らします。お好みでマイクロリーフを散らします。

4.仕上げにラー油をかけて完成!

ポイント

「ガスコンロ付属の魚焼き器でも作れますが、オーブントースターを使うとちょうどいい加減の焼き色が付けられるのでおすすめです」(上田さん)

【カンタンレシピ③】とろ〜りチーズのメキシカン風アボカドグリル

オーブントースターで焼いてとろけたチーズと熱が入ってクリーミーになったアボカド、コクのあるミートソースとの三者が相性抜群! タコスチップスやトルティーヤチップスなどと合わせると、メキシカンのナチョス風に楽しめます。

材料

アボカド…1個
ミートソース(市販)…大さじ3杯
ピザ用チーズ…大さじ3杯

作り方

1.アボカドを半分に切って、種を取ります。トースターに入れる時に安定するように、アボカドの底辺になる部分を薄く切り取って平らにします。

2.種があった部分のくぼみにミートソースを入れて、ピザ用チーズをこんもりするまで乗せます。

3.オーブントースターにアルミホイルを敷きます。その上に 2 を置いて4〜5分ほど加熱します。チーズが溶けて、表面にこんがりと焼き目が付いたら取り出します。

4.皿に盛り付けたら完成です。

ポイント

「焼く時に敷くアルミホイルは、一度くしゃっと丸めてから再び開いて使うとアボカドを安定して置くことができます。しかも、アボカドとアルミが接する部分が面ではなく点になるのでくっつきにくくなるんですよ。他の食材を焼く時も使える裏ワザです」(上田さん)

取材・文=本嶋るりこ 撮影=上田友子

 
 

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