防災

2022.09.03

【お役立ち記事】ここまで進化している！非常食は「おいしい」で選ぶ時代

「水道やガスなどのライフラインが止まって調理ができない」「自然災害で孤立状態になり、食料の調達が不可能」。そんな非常時で存在感を示すのが、非常食。近年の防災への意識の高まりと共に、ストレスフルな状況下の中でも、食事はホッとする時間でありたいというユーザーの意向を反映してか、非常食もかつての乾パンなどから、今では白米やカレー、パンやスイーツなど、おいしさで勝負できる商品が目立つように。そんなバラエティー豊かになった非常食の数々の中から、スーパーエコごはん研究家として活躍中の桃世真弓さんにおすすめ商品を紹介してもらった。

まずは定番！非常時にしっかりと確保しておきたい主食系

「シンプルな白飯はストックしておきたい一品。こちらは炊きたてごはんのおいしさをそのままに急速乾燥したアルファ米で、熱湯で15分、水で60分で食べることができます。一袋で軽くお茶わん2杯分なので、男性でも女性でも満足できます。５年間常温保存といった長期保存ができるのはもちろん、味もおいしいので非常食としておすすめです」（桃世さん）

「この携帯おにぎりは、お湯を入れるだけでおにぎりができ、袋をむいて、手を汚さずに最後まで食べ切ることができるので、とても衛生的です。また箸やスプーンも不要なので、使い勝手の良い非常食と言えます。わかめの他にも、昆布、五目おこわがあるので、幾つか買っておくのも良いですね」（桃世さん）

一つは持っておきたい！1食分でおなかいっぱいの食事系

「高級非常食と言っていい価格ですが、準備しておいて後悔しない非常食です！とにかくボリュームと味、具材がしっかりしていておいしい！発熱剤かられんげまで、必要な物は全て入っています。非常時の疲れた心を、この中華丼は元気にしてくれると思います。カレーライス、牛丼もおすすめです」（桃世さん）

「白米の準備は必要なしのカレーです。常温で食べることができ、脂っぽさがないのでとても食べやすく、スパイスも効いていておいしいです。中辛の他にも、お子さまもおいしく食べられる甘口があるので、お好みのものをチョイスできます。非常食時のカレーは本格的な辛いカレーよりも、マイルドなスパイシーさを感じることができるこちらの商品がおすすめです」（桃世さん）

こんなものまで⁉もう一品欲しい時に食べたいおかず系

「そのままでも食べることができるおでんです。卵、ちくわ、牛すじなど、しっかりとした具材が８種類入っています。おかずとして十分食べ応えがあり、満足度も高いと言えます。白飯とおでんで、非常時でもしっかりとした食事が取れます。温めることができたら、ぜひ温めてくださいね。心がほっとしますよ」（桃世さん）

甘い物も…心の充足感につながるデザート系

「おこげのサクサク感、北海道産小豆を使ったぜんざいの優しい甘さがおいしくて、非常時じゃなくても食べたくなってしまうほど。スプーンも入っていて、水が無くても食べられるので、ライフラインが止まってもすぐに食べられます。ほっとする甘さが精神的な癒やしにもつながりますよ。食物アレルギー28品目対応なのも嬉しいですね」（桃世さん）

「非常時の心配事の中に、栄養バランスが崩れるということがあると思います。そんな時はスーパーバランスがおすすめ。バータイプのビスケットで食べやすく、栄養補給のサポートをしてくれます。個包装になっているので、衛生的に手軽に食べることができ、ココア味と全粒粉の２種類の味が楽しめるのもうれしいポイントです」（桃世さん）

必要な量だけ用意したい！一人暮らしで必要な非常食は？

一人暮らしには、どのくらいの量の非常食を準備しておけば安心なのか。桃世さんにアドバイスいただいた。「備蓄の目安は最低3日から1週間分です。日頃から用意しておいたものを期限が近くなったら食べて、同時に補充をしましょう。常時においしい非常食、自分に合ったものを探してみましょう。また選ぶに当たって、ゴミが少ない、喉が乾かないもの、食べやすい点も重要です。意識して選んでみてくださいね」（桃世さん）

長期間保存できて、さらにおいしいという最近の保存食。年に1度は賞味期限や備蓄量を確認するなど、非常食への意識を高めておくことで「いざ」という時の心構えを養っておきたい。

また、「ruum」では、非常食を食べ続けて15年の防災士が厳選した「おいしい非常食の定期便」など、防災のために備えておきたいサブスクや、防災グッズの紹介などの特集ページもご用意。ぜひ、こちらもチェックを！

文＝中村実香