
保険との“付き合い方”とは? 知っておきたい保険のキホン
賃貸住宅で暮らすうえで、保険とはどのように付き合えばよいのでしょう? 保険の基本的な考え方について知りましょう。
保険には、大きく分けて「公的保険」「民間保険」の2種類があります。公的保険は、国や自治体が運営する公的な保険制度の総称で、医療保険、年金保険、労働保険などがあります。また、会社や組織に雇用されている人が加入する「社会保険」も公的保険に含まれます。
民間保険は、民間企業が提供する保険で、公的保険では賄い切れない自己負担分や、病気・けがによる収入減少などの不足分を、個人の目的に合わせて任意で賄う保険です。遺族の生活資金をサポートする生命保険や、公的医療保険の対象外となる負担分をカバーする医療保険、病気やけがで働けなくなった際の収入源をサポートする就業不能保険などがあります。
さらには、賃貸住宅で暮らす際には火災保険への加入が義務付けられ、車の事故に備える自動車保険、ペットの医療費を賄うペット保険などもあります。
自分のライフスタイルに合わせて、さまざまな保険を選びながら生活を考えていきましょう。
健康保険、国民年金、雇用保険など
国や地方自治体が運営する強制加入の社会保険制度。病気やけが、老後、失業などのリスクに備えるもので、「医療」「年金」「介護」「労働」の4分野に分かれる。医療費が高額になった際の「高額療養費制度」など、一定以上の負担を抑える仕組みが充実している。
第1分野「生命保険」
人の生死に対する補償
第2分野「損害保険」
偶然の事故や災害への補償
第3分野「医療・がん・介護保険」
病気やけがへの備え
保険業法に基づき、大きく3つに分類。自分に合った保険を選ぶためには、公的保険でカバーできる範囲を把握したうえで、不足するリスクを各分野から補うのが一般的。
賃貸住宅の暮らしにおいては、金額の大きい賃料を手取りの30%以下に抑え、貯金ができる仕組みづくりを目指します。費用の全体的なバランスを見ながら、保険料は手取りの3~5%程度で検討してみましょう。生命保険などには「貯蓄型」という、保障を確保しながら満期にまとまったお金が受け取れる、貯蓄の機能を兼ね備えた保険商品もあります。月の投資・貯金額の一部を貯蓄型に割り当てるのも選択肢のひとつです。
■手取り給料20万円の例
※貯金しやすい配分の目安です。費用の地域差などにより、誤差が生じます。
生命保険や医療保険などは、年齢や家族構成など、ライフステージに大きく関わる保険です。生命保険は、自分が亡くなった後の家族の生活をカバーするものなので、結婚や子どもの誕生を機に加入を検討する方が多いでしょう。医療保険は、自分が病気やけがをした際の治療費や生活費をカバーするので、20代では金額を安く抑えられる「掛け捨て型」も選択肢のひとつ。年代別に、保険に対する考え方を身に付けていきましょう。
20代 ひとり暮らし
健康リスクも低いため、保険の必要性が低い時期。保険に限らず、資産形成や自己投資もおすすめ。貯蓄額が少ないようであれば、万が一に備えて、掛け捨ての医療保険を。
30代~40代 結婚・出産・育児
ライフステージが激変し、保険が必要になる人が最も多いタイミング。生命保険、医療保険、就労不能保険など、収入が減った時に補填する保険を検討。
50代 子どもの独立
生命保険を見直す時期。配偶者の生活保障に合わせて死亡保険金の減額も考慮。健康リスクが高まるため、医療保険や、治療費が高額になりやすいがん保険などを検討。
60代~70代 定年退職
自分が使うための医療・介護の保険へシフトする時期。更新時の保険料の上昇が気になる人は終身型医療保険も効果的。終身保険の活用をするなど、次世代へ現金を賢く遺す。
取材・文:ruum編集部
教えてくれたのは
黒川一美
ファイナンシャルプランナー。FPサテライト株式会社 流山サテライトオフィス・マネージャー。大学院修了後、IT企業や通信事業者でセールスエンジニア兼企画職として勤務。現在は独立系FPとして家計相談やライフプランニング、保険・税制分野の記事監修や執筆を行う。年間約150本の執筆・監修実績を持つ。日本FP協会AFP認定者、2級ファイナンシャル・プランニング技能士。
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