ライフスタイル

2022.01.25

お湯をかけるだけで！？驚くべき進化をしたフリーズドライ食品

お湯をかけるだけで、香り豊かなコーヒーや味わい深いみそ汁、ふわふわのたまごスープが簡単に出来上がる。そんなイメージで語られることが多いのが、フリーズドライ食品だ。

フリーズドライとは文字通り、凍らせたまま（フリーズ）乾燥（ドライ）させる技術のこと。調理したての食品を凍らせてから真空状態で乾燥させ、おいしさをギュッと閉じ込めるだけでなく、長期保存が可能に。その上、調理後の状態と比較してビタミンなどの栄養価が損なわれにくく、常温で長い間保存でき、軽いので持ち運びにも便利という、さまざまなメリットを持った製法として知られる。日常の食事の1品としてはもちろんのこと、一人暮らしの手軽な朝食、受験生の夜食や登山の携行食、いざという時の防災食、など、幅広い用途として活用されている。

一昔前までは、スープ系がメインを占めていたフリーズドライ食品だが、日々進化する技術によって、さまざまな食品が加工可能に。中でも、アサヒグループ食品株式会社のブランド「アマノフーズ」が、2021年に公式オンラインショップとアンテナショップ「アマノフリーズドライステーション」で数量限定販売した「フリーズドライの匠 海老天とじ丼の素」や「フリーズドライの匠 チキンカツの玉子とじ」は、今までのフリーズドライ食品のイメージを一変させるようなボリュームとおいしさで大ヒット。人気Youtuber・ヒカキンも自身のチャンネルでも話題として取り上げられている（数量限定での発売であるため、現在は発売していない）。

そんなアマノフーズのお総菜系商品の中で、同ブランドのマーケティング担当者がオススメする3品を、筆者の実食レポートと合わせて紹介する。

とろっと卵の親子煮

担当者「やわらかな鶏肉と、とろっと卵に旨みたっぷりの和風だしを合わせました。そのままでも、ご飯にかけて親子丼としても楽しめる1品です」

おかずとしても、ご飯にかけて丼としても食べられる、2WAYのお惣菜。深さのあるお皿に取り出し、熱湯を100ml注ぐと、ふんわりと和風だしの香りが漂う。鶏肉がお皿の底面に位置するようにセットするのがコツ。とろみが付くまでかき混ぜると、やわらかとろとろの親子煮が完成。色鮮やかなネギやミツバも風味が損なわれることなく、しっかりとした存在感を示してくれる。味付けはやや濃いめの印象なので、炊きたてのご飯と一緒に親子丼としていただくのがオススメ。

野菜と鶏肉のカレー

担当者「野菜スムージーで煮込んで作りました。17種類のスパイスを使い、コクや旨みを引き出した濃厚なカレーソースです。具には揚げナスやヤングコーンなど、ゴロゴロとした食べ応えのある野菜を使いました」

みそ汁やスープでも人気の高い揚げナスが入ったカレー。深さのあるお皿に取り出し、熱湯を約150ml注ぎ、とろみが付くまでかき混ぜると、色鮮やかなホウレン草や赤ピーマン、大きめのヤングコーンが本来の姿を取り戻していく。トマトペースト、オニオンソテー、ジンジャーペースト、ガーリックペースト、ココナッツミルクパウダーなどで構成されたソースは、ちょっとスパイシーで奥行きのある味わい。ガラスープパウダーがサポートするフレーク状の鶏肉も存在感バッチリ。中でも、ヤングコーンのしっかりとした歯ごたえが秀逸で、休日のブランチやおやつに最適だ。

ほぐし身入り かに雑炊

担当者「かにのほぐし身とふんわりたまごが入った雑炊です。旨みたっぷりの魚介だしに、かにの風味がしっかり効いた本格的な味わいです」

国産の精白米を使った雑炊は、お椀に熱湯を180ml注ぎ、よくかき混ぜるとすぐに完成。ネギの緑と卵の黄色、そしてかにの赤というコントラストに加え、ふんわりと漂うかにの香りが食欲をそそる。ふくよかな味わいは、かにのほぐし身とエキス、そしてカニガラパウダーの成せる技。さっと食べられるので、時間のない時の朝食や体調不良時にも最適。他にも「ほぐし身入り さけ雑炊」「炙り たらこ雑炊」といったシリーズも発売中だ。中でも貝柱の歯ごたえが楽しめる「まるごと 貝柱雑炊」は筆者イチオシの1品。

個食が多くなる一人暮らしの方や、食事の時間すら惜しく感じてしまう受験生と、彼らを応援する家族など、幅広い層にオススメしたいフリーズドライ食品。体が温まる食事を気軽に楽しみながら、厳しい冬を乗り切る活力をゲットしてほしい。

※価格は全て2022年1月25日時点
文＝中村実香